癌細胞も正常細胞も殺してしまう抗癌剤

 
人類の誕生と同時期に始まった長い長い医学の歴史をふり返ってみれば、この30~40年間の進歩は、後世の歴史家なら「奇跡」と記すかもしれません。それほど、従来の治療法では治らなかったさまざまな疾病に対する治療法が驚くべき勢いで進歩し、病を克服してきました。その主役は、今世紀最大の「発明品」とも「魔法の弾丸」ともいわれる抗生物質です。数多くの抗生物質の開発・実用化によって、細菌やウイルスによる感染性疾患の大部分は終息を迎えたといっても差し支えないでしょう。かつてはきわめて完治のむずかしかった病気の大部分が、適切な治療を行えば治るようになったのです。これは60年前には考えられなかったことです。
 
しかし、たった一つ例外がありました。それは、癌です。

 

癌に対して特効的に作用する物質は、未だに実用化されていません。実は、ここに抗癌剤開発の大きな落とし穴があったのです。つまり、抗生物質が感染症に有効だったように、癌にも有効な化学物質があるに違いないと思っていたのです。事実、感染性疾患に抗生物質を使うように、癌の治療にあたって腫瘍の専門家は、癌に対して化学療法剤、つまり抗癌剤を患者に投与してきました。ある種の抗癌剤に「有効性」が認められるのは事実です。ただし、それも「抗癌剤で体の中の癌細胞は一つ残らず消えていたが、患者の命も消えてしまった」と病理学者の間で皮肉が交わされるように、副作用という致命的な問題をはらんでいます。
 
そもそも、手術で取りきれなかった癌細胞部分を、薬剤でやっつけようという目的で、化学療法は始まりました。本格的な化学療法のスタートは1943年。第一次世界大戦で使われた有名なび爛性毒ガスのイペリットの製造技術を応用してつくられた「ナイトロジエン・マスタード」という薬剤が、アメリカのエール・癌センターで初めて使用されました。しかし、それはとても副作用が強く、成功には至りませんでした。その後も、さまざまな抗癌剤が登場しますが、結局、効果と副作用のシーソーゲームが延々と続くことになります。
 
化学療法剤(抗癌剤)は体の中に入ると細胞分裂を行っている細胞を破壊し、殺してしまう強力な薬品です。抗癌剤が正常細胞には働かずに、癌細胞だけをやっつけてくれるのであれば、こんなにいい治療法はほかにないでしょう。しかし、不幸にも、抗癌剤で破壊される細胞の約80%は癌細胞ですが、残りの20%は絶対に破壊してはならない正常な細胞なのです。この割合はせいぜいよく見積もっての数字であり、抗癌剤の細胞破壊は実際はもっと無差別で、それだけ患者は重い副作用と毒性に見舞われることになります。
 
例えば、抗癌剤の一つである「5-フルオロウラシル」(通称5-FU)の確認されている副作用症状をあげてみましょう。
 
「食欲不振、悪心、嘔吐、粘膜炎、脱毛、骨髄抑制、爪の変形、眼球の動きが自由にならなくなる、発疹、色素過剰症、運動失調、光感作、めまい、言語障害、心筋虚血、扁桃炎」などです。
 
では、5-FUが患者のNK細胞活性にどのような影響を与えるのでしょうか?実験の結果を見てみましょう。
 
3人の被験者から血液をとって試験管に入れ、まず投与前のNK細胞活性をそれぞれ測定します。次に5-FUを加えると、どの被験者のNK細胞活性も低下してしまいます。すなわち、5-FUは癌細胞を減らすのと同時に、NK細胞の活性も阻害してしまうのです。これでは癌との細胞戦争に勝つ確率が少なくなってしまいます。また、ここで注目したいのは、NK細胞活性は個人差が大きく、3人の被験者それぞれが異ります。
 
被験者1のもともと(投与前)のNK細胞活性は、被験者3と比較すると1/3以下しかありませんでした。癌細胞との厳しい闘いに勝つためには、どちらが有利であるかは一目瞭然でしょう。なぜなら、厳しい抗癌剤治療に耐えて癌細胞の数が減ったあとがNK細胞をはじめとする免疫細胞の出番だからです。NK細胞の活性が少しでも高く元気な方が、残った癌細胞との闘いに有利なのです。従って、癌の治療を行ううえで、患者の免疫力に注目することはとても大切なことです。
 
1970年代に入って開発された有名な抗癌剤「シスプラチン」も、抗癌剤の典型的な欠陥を持っていました。つまり、人間の骨髄でつくられる血球の数を減少させてしまうのです。赤血球が減ると呼吸困難、衰弱、はげしい疲労などの症状が出ますし、白血球が減れば別の感染症にかかる危険性が増え、血小板が減少すると出血が長時間続き、あざが目立つようになります。
 
癌が治るのであれば、抗癌剤の副作用がいくら激しくても我慢できると考えている人もいるでしょうが、それは間違っています。実際に抗癌剤治療を受けて、その副作用の重さを自ら体験すると、その問題の重要さがわかると思います。医療現場における、癌の苦しみとは、実は抗癌剤の副作用によるものが大部分です。そればかりか、癌細胞よりも先に患者の生命を奪ってしまうことだって珍しくありません。患者の多くは、癌への恐怖心から抗癌剤治療を1回受けてみようかという気持ちになり、受けてみるとその副作用にびっくりして考え直すというパターンがあるようです。だから、癌と闘うことよりもむしろ、副作用のあまりの辛さに耐えかねて、抗癌剤治療コースをやめてくれ、と要望する患者は日ごとに多くなっているのが現状ではないでしょうか。

 

末期癌と抗癌剤<2>へ続きます・・・
 
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