足立区にある潤徳女子高等学校の3年生に、「女性の生き方」講演をさせていただきました。

(私が生き方を語るなんて、恐れ多いのですが…)

 

 

いつものように、生徒さん「参加型」で進行しました。

 

「20年後は何をしていると思う?」

「どこに誰と住んで、何をしているときが楽しくて、子どもはいる?どんな仕事をしている?」

 

その問いかけに対し、

 

「中目黒に住んで、寝ているときが楽しくて、子どもはいない」

「静かなところに住んで、結婚していて、仕事はわかんないけど何かをしている」…

 

え~っと、

女子高生、ですよ…ね??(笑)

 

 

 

 

驚いたのは、ジェンダーギャップ(男女平等指数)のお話をしているとき。

 

「育児も仕事も政治も家事も男女が平等な国ランキングで、144か国日本は何位でしょうか?」

の問いに、多くの女子高生が答えたのは、

 

「100位以内ってことはないな」

「143位じゃね?」

「120位あたり?」

という声が漏れていたこと。

(正解は111位です)

 

その理由を尋ねると、

「昔から日本は男尊女卑だから」

という答えが…。

 

そんなあきらめの未来を描かせていたのは、私たち大人世代なんだろうな…と切なくなります。

 

そんな女子高生たちに

ついつい力がこもり、熱く語ってしまいました。

 

私が高校生のとき、落ちこぼれで劣等感の塊だったこと。勉強が楽しくなったのは具体的な将来の夢を描いてからだということ…。

 

そして、

女子高生たちに「女性の仕事」をいくつ知っているか考えてもらいました。目的は、まだまだ出合っていない知らない職業があると気づいてほしかったから。

 

 

教師・デザイナー・システムエンジニア・看護師・歯科衛生士・栄養士・ピアニスト・画家・パン屋・介護福祉士・女優・公務員…。

 

まだまだたくさん、いろんな職業があがります。

 

そして、ぽつりぽつりと

・パート

・フリーター

 

…ん??それは職業じゃないよ~。

もしかしたら、大人の女性は「パート」のイメージなのだろうか。

 

まだまだ知らない職業があるはず。

 

だからね。

 

いろんな人に会って

いろんな世代に会って

いろんな考えにふれて

いろんな生き方を知ってほしい。

 
未来を変えていくのはみんなだよ。
何ができる?
何がしたい?
何から始められる?
 
今は男女平等じゃないと思うなら、どうしたらもっと幸せになれるかを考えて行動するのはみんなだよ!!
 
ひさしぶりに全力で熱く語ってしまいました滝汗滝汗
 

そんな思いを受け取ってくれた感想文がたくさん。

 

「これからの人生の生き方を考えさせられました。日本は男女平等だと思っていません。上に立つ人は男性ばかりで、男性が育児をしたら『イクメン』と呼ばれる社会はおかしいと思います。昔よりは少しずつ男女平等になっているかもしれませんが、まだまだ気づいていないだけで不平等なことがたくさんあると思います」

 

「今日の話を聞いて、将来の夢など漠然とせず、今後は具体的に考えたいと思いました。男女平等の世界ランキングを見て、日本が111位ということに驚きました。まだ将来のことが想像できないけれど、幸せになりたいです」

 

「すごく将来のためになるお話だと思いました。あき先生は助産師ですが、私は〇〇〇として輝ける人間になりたいです!」

 

「今日のお話を聞いて、将来の夢が漠然としていると気づきました。将来の幸せのために、今できることをやっていきたいです。なおい先生のお話は自分の体験談がたくさん入っているので考えさせられます」

 

「今日の講演を聞いて、私はお母さんに頼りすぎているなと思いました。もしも、今の自分が思い描く人生と将来が違ったとしても、臨機応変に対応できる女性になりたいです。男女が平等に生きる社会を自分たちで作っていく機会がこれからも訪れると思います。そのチャンスを自分のものにできるようにしたいです。そのために、今は勉強に真剣に取り組んでいきたいです」

 

「将来の夢をかなえるために、今必要なことは何かを考えて行動に移すことが大事だと感じました。今の積み重ねが将来に活かされると感じました」

 

「女性について学んだとき、まだまだな日本だと改めて感じました。将来の日本は、男子が仕事だけをするのではなく、女子も仕事を率先して行い、男女で協力しあう日本の未来を創っていきたいと思います」

 

「あき先生のお話を聞き、自分がやろうと思えばいくらでも未来が変えられるということを改めて気づくことができました。私たちのことを一生懸命考えてくれていることも伝わってきて、泣きそうになりました」

 

 

反応はそれぞれな女子高生たち。

ひとりひとり、なにかを受け取ってくれていたらうれしいです。

 

講演会のようすは、潤徳女子高校のホームページでもご紹介くださいました。宇佐美先生、西村先生、お世話になりありがとうございました。