鴻巣市立赤見台第二小学校5・6年生の子どもたちに「いのちのお話」を、保護者さんに「家庭で伝えるいのちと性」のお話をお伝えさせていただきました。
保護者さんは、4校連絡協議会として4つの小中学校から220人がお集まりくださった教育講演会です。
前列には、校長・教頭先生はじめ先生方が並び、その後ろにはずらりと保護者さんや地域の方たちが…。
…緊張
前半の小学生対象の「いのちのおはなし」は、「お母さん産んでくれてありがとう」というお話ではありません。「生まれきたみんなはすごいよ」というお話です。
また、第二次性徴やプライベートゾーンについてのお話をすると、子どもたちが真剣にメモを取りながら聴いてくれていて、かわいい
生まれる前も生まれてからも、たくさんたくさん愛されていのちは育つこと、いじめられるために生まれた命はないこと…。
第二次性徴が始まり、体が大きく変化を始める子どもたち。体の変化を肯定的に受け止めてほしい。自分の体を大切にしてほしい…。
いろんな願いをこめてお話しました。
感想文も、一生懸命に書いてくれました。
全員にお返事が書きたくなります。
「よくテレビなどで殺人事件のニュースを見て、罪のない人をどうして殺しちゃうんだろうと思っていたけれど、今日の授業を受けて、人は殺されたりいじめられたりするために生まれたんじゃなくて、家族や友だちを笑顔にするために生まれてきたのだと気づきました。世界にひとつだけのいのちを大切にして、まわりの人に感謝したいです」(小5・漢字も原文のまま)
「今日の先生のお話を聞いて、生きることの大切さに気付きました。失敗するとときどき死にたいと思ってしまいます。でも自分の命を大切にしようと思いました」(小6)
「今まであまり考えたことがないことや、生きているのが当たり前と思っていたことが、本当はすごいことなんだと思いました。これからもそのことを頭に入れて生きていきたい」(小6)
「自分は、だれかをいじめるために生まれたわけでも、だれかにいじめられるために生まれたわけでもない、と強く思いました」(小5)
「私たちが生まれてくるしくみ、大切さ、ふしぎさ、愛…いろんなことをこの授業で思いました。お父さんとお母さんはり婚していて、だれのせいでもないけれどまだ悲しいです。でも、今日の授業で少し気持ちが変わりました」(小5)
続けて、保護者さん対象の「家庭で伝えるいのちと性」講演会。
子どもたちが性的なことに関心を持つのはなぜ?
性感染症や妊娠中絶の日本人の特徴は?
性行動開始年齢を遅らせるためになにができる?
学校では学校の先生が伝える性教育があり、家庭では家族しか伝えられない家庭内性教育がある。具体的には…。
そんなお話をしました。
うなずきながら聴いてくれる保護者さんが多くて、とても話しやすかったです。
保護者や地域の方のご感想文もぎっしり書かれていて感動です。
「息子が、ネットからか友だちからなのか、耳を疑うような単語を言い始めて絶句してしまうことがありました。夫と協力して次に何か聞かれたときにはポジティブに言葉を選びたいと思います。今後訪れる精通についても夫と相談して伝え方を探してみます」
「性教育という言葉の意味合いが変わったように思います。暗くて照れるイメージから、明るく話題にしていきたいと思いました」
「とても勉強になりました。本などで子どもの性について問題意識を持ったとしても、それはその場の個人的な問題として終わってしまってその後の議論に発展しません。このように大勢で聴く講演会だと、皆さんと話題を共有できることがうれしいです。性教育は、両親だけではなくまわりのおとなみんなで担うものなのかもなと感じていました」
「出産と聞くと、痛くて血が出て怖いものというイメージがあります。子どもも、赤ちゃんを産むのは痛いから産みたくないと言っていました。でも今日の話を聞き、痛さ以上に、うれしかったことや幸せだったことやまわりのみんなが歓迎したことなどを話してあげたくなりました」
「今日のお話を聞くまでは、『性のことはあえて口に出して話すことではない』と思っていました。今後は、もっと幸せ感のあるお話を伝えていきたいです」
大きなお花をいただきました。
ありがとうございます
おまけに、給食までごちそうになりました。
校長先生とのランチタイムはとても楽しい時間でした。
そして、この超達筆な垂れ幕は加藤校長先生がお書きくださったそうです!
感激で、お土産に持ち帰らせてもらいました。
またほかの学校で使わせていただきます。
先生方、ありがとうございました。
このような場でお話させていただけたことに感謝です。