八潮高校1年生197人の生徒さんに、性や命のお話をお伝えしてきました。

 

この学校とのご縁は今年で7年目。

いろんな思いを込めた講演会です。

 

 

スタートは、性感染症や避妊、男女の体の違いについて。クイズと劇形式で進めました。先生も巻き込んでリアルトークになると、自然にわき上がる笑いも。

 

そして、お誕生や家族についてのお話。思春期まっただ中の高校1年生、母親をウザイと思ったり、けんかして登校してきた生徒さんもきっといるはず。

 

そんなお話の最後には、生後数ヶ月の赤ちゃんが登場です。思いがけないかわいいゲストの登場に、生徒さんたちから声が上がります。

 

 

「いのち」「守りたくなる存在」「責任」を感じてもらえるように、実際に赤ちゃんをだっこ。どの生徒さんも優しい表情に。

 

 

 

 

 

 

 

 

校長先生も赤ちゃんをだっこしてお話。

 

 

生徒さんの感想文には、

 

「僕は母親に怒られることがよくあります。でも家族についての映像を見たとき、僕にも赤ん坊のときがあり、たくさん愛されていたんだとわかりました。これからは、からだを守るために正しい知識を身につけていきたい」

 

「全体を通して、自分がなんのためにここに存在しているのか考える時間だった。高校に入ってから今まで悩んだこと、今でも悩んでいることがたくさんあります。そのとき周りにいてくれる人の存在に気づいたり、自分は一人じゃないって実感しました。つらいときに家族や仲間がいてくれる安心感を改めて思いました」

 

「コンドームは2枚つけていはけない、と初めて知りました。YouTubeのコンドームの達人動画を見て勉強したいです」

 

「(無責任な性行為により)誰かを傷つけてしまうだけではなく、罪のない新しい命まで失ってしまうことがあるのかもと思いました。大切な人だからこそ、失いたくないんだと思う」

 

「私が以前にすんでいたところでは土砂災害があって、知り合いや友だちの親が亡くなったり家が流されたりしました。そのときに、命って簡単なくなってしまうということを感じました。だから命を大切にしたい」

 

生徒さんたちの思いがどの用紙にもぎっしり書かれていて、丁寧に読ませていただきました。

 

 

八潮高校の講演会には、いつも以上に思いが入りました。

 

それは、

八潮高校養護教諭だった先生のいのちが、突然消えてしまったから・・・。

 

養護の先生が、突然の交通事故でお亡くなりになってから1年がたちました。

 

大好きだったH子先生。「生徒さんたちに正しい性の知識を伝える」ためにどのような内容がいいのか、先生と相談しながら積み重ねてきた性教育講演会。

 

そして「命が突然消えてしまうことがあるからこそ、大切に丁寧に生きてほしい」ことを伝えたい。そう思い、何度も何度もパワーポイントを修正して、新しいパソコンを購入して今回の講演会に臨みました。

 

八潮高校では、H子先生の事故死以来交通事故が激減しているそうです。先生が生徒さんたちを守ってくれていると信じています。

 

生徒さんの感想文にはH子先生に関することも書かれていました。

 

「八潮高校の保健の先生が亡くなって、身近な人が亡くなると交通事故に気をつけようって意識が高くなり、交通事故がなくなっていくといいなと思う」

 

「私も、H子先生に会ってみたかった」…

 

これからも、H子先生の思いを生徒さんに伝え続けていけますように・・・。

(1年前に、先生のことを思いながら書いたブログ記事)

 

いろんな思いを込めた八潮高校の性教育講演会でした。

中村校長先生はじめ先生方、大変お世話になりました。