6月2日に、岐阜県可児市の東明小学校の子どもたち260人へ「いのちのおはなし」を届けに行ってきました。可児市教育研究所さんとのご縁は3年前で、知り合いの先生がいてくれると安心してお話しできます。
元気いっぱいかわいい小学生。廊下で会ったときも元気よく挨拶してくれました。
お母さんのからだから生まれた証拠のこと、
お誕生日は生まれるために頑張った日、
毎日抱っこされた日々があったから今がある…
小学生に問いかけながら授業をすすめました。
小学生が書いてくれた感想文には、
「お母さんは自分のことをがんばってうんでくれたことを知り、とてもうれしくなりました。このいのちをいつまでも大切にしたいです」
「わたしが生まれた時は知らないけれど、妹が生まれた時のことは覚えています。いつもお父さんやお母さんがだっこしたりしてお世話していました。ねがえりをうった時は、みんなで集まってみていました。今思い出すと、お母さんたちは私よりもっと大きな感動だったのかもしれないなと思います。私は、お父さんやお母さんやおばあちゃんたちに大切にしてもらって大きくなったのかなと思いました」
「ししゅんきについて学びました。ぼくは体の変化については学校で習ったけれど、心の変化もあると初めて知りました。プライベートゾーンの意味を知ってもっと大切にしたいと思いました」
「今日勉強したことをたくさん家族に話したいです。そして家族にかんしゃの気持ちを伝えたいです」
「自分がおなかの中でどのくらいの大きさだったのか、どのように成長したのかが分かって、知らなかったことがいっぱいありました。今までどれだけの人にやさしくしてもらったのかを考えました」
どの子もピュアな感受性で、読んでいて胸がいっぱいになります。
続けて保護者さん対象の講座では、「家庭でしかできない性教育」についてのお話をさせていただきました。
保護者さんの感想文にも、たくさん書いてくださって嬉しいです。
「今までも何度か、子どもたちから『赤ちゃんってどうやって生まれるの?どうして結婚すると赤ちゃんができるの?』と聞かれましたが、いつもごまかしていました。きちんと伝えなければと思いました」
「お話を聞いて、家に帰ったら抱っこしてあげよう!と思いました。性教育は、高学年になったら学校で教えてもらって、お友だちとコソコソ話してくるだろうと思っていました(自分のそうだったので)。でも不安もありました。今日から話をしていきます」
「家庭で伝える性教育ってどんな難しいことだろうと思っていましたが、私にしかできない内容もあると知って目からウロコでした」
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この学校では、学校内で女の子が突然亡くなる悲しいできごとが過去にあったそうです。その女の子のことを忘れないように、校庭には桜の樹が植えられています。
授業の前に、女の子が亡くなったときのこと、ご家族のこと、先生がたの思い…そんなお話をお聞きしました。私も涙があふれます。
毎日目を覚まし、食べ、動き、笑い、学ぶことができる生活は当たり前ではない…。
生きていることは当たり前ではない…。
「命の桜」に手を触れ、「いのちの授業」の活動の初心を改めて思い返しています。