「いのちの授業」について、朝日新聞さんの記事に掲載していただきました。

 

 

紙面に大きく掲載いただいて感激です。

 

この活動が続けられているのは、教育委員会や学校の先生方、また赤ちゃんゲストで協力してくれるママや赤ちゃんたち。いろんな方に支えていただいていることに改めて感謝です。

 

記事の内容を転記します。

若者の自殺やいじめが相次ぐなか、自分も他者も大切にする気持ちを育もうと、助産師が「いのちの授業」に取り組んでいる。

八潮市で助産院を営む直井亜紀さん。人生のスタート地点である妊娠・出産・誕生の様子を解説し、命について考えてもらおうと始めた授業は200回を超えた。「母として、人として、助産師として、命について語り続けていきたい」と話す。 

「みなさんが誕生した時、お父さん、お母さんは何て言ったでしょう。よく生まれたね。幸せになってね。大好きだよ。色々な言葉をかけてくれたんじゃないかなと思います」

 

 「人は話しかけられたり、笑いかけられたりしないと生きられません。優しくだっこされ、笑いかけられた日々があるから今ここに存在しています」

2月上旬、三郷市立彦成中学校の2年生約40人が直井さんの話に耳を傾けた。生徒らは妊娠後の母体の変化や胎児の様子について学習。針で穴を開けたハート形の紙と米粒が渡され、直井さんが「穴は受精卵、米粒は母親が妊娠に気づくころの体の大きさです」と説明すると、興味深そうに眺めていた。

 不妊治療に取り組んだ夫婦の子どもが生まれるまでのドキュメンタリー映画も鑑賞。2年生の伊藤康太さん(14)は出産シーンを見て「母親がとても苦しい思いをして自分を産んでくれたのだとわかった。命にはそれだけの重みがあるのだと感じた」と話した。

 直井さんは助産師として病院に勤務した後、2児を出産。2009年に八潮市に助産院を開業した。多くの出産に立ち会い、自身の子どもを育てていく中、10年から出前授業を始めた。

 八潮市教育委員会は11年度から直井さんの授業を必修化。市内の全中学校の3年生を対象に、各クラスで年1回授業がある。直井さんが経営する助産院に通う女性の乳児たちを「赤ちゃんゲスト」として誘い、生徒とふれあう機会もある。同市によると、行政や学校、助産師が連携して授業を必修化しているケースは珍しいという。

 若者の自殺や事件は後を絶たない。県内でも昨年8月、東松山市で少年(当時16)の遺体が見つかり、少年5人が逮捕された。

 直井さんは「命が育つには長い時間がかかるのに消えるのはほんの一瞬。『だれもが赤ちゃんのころは笑顔で見守られ抱っこされていた』という事実を伝えることで命について考えてもらいたい」と話した。(角拓哉)

 

記者の角さんは二人のお子さんのパパ。偶然にも、お子さんが誕生した病院は私が20年以上前に勤務していた名古屋市千種区の病院!住んでいた場所も近くて、初対面の取材の席にもかかわらず地元トークで盛り上がりました。

 

これからも、等身大の私の言葉で伝え続けていきたいです。