八潮高校での講演会は今年で4年目。先生方とも顔見知りになり、とってもお話ししやすい雰囲気でスタートです。
異性に関心を持ち、性行動も少しずつ身近になる高校生。そして、自分の生き方や未来の家族を考え始める時期。性の基本的知識からスタートし、後半は「誰もが持っている愛された歴史」のお話。
両親の離婚など、家族の問題でつらい体験をしている生徒さんもいる。私が助産師として伝えたいのは、誰もがたくさん抱っこされた歴史を持っているということ。今まで大勢の赤ちゃんとその家族に関わらせていただいてきました。出産を手伝ったこともたくさんあります。一人の例外もなく、どのお母さんも優しいお顔で新しいいのちを迎えます。「将来つらい思いをさせてやろう」と思い出産する母はいない。
必ずだれもが「優しいお顔をした家族に迎えられている」という事実。そして、少なくとも歩きだすまでは必ず誰かに抱かれていたという事実。
生徒さんの心にきちんと届けられているのか、何度お話ししても慣れることはなく必死です。
生徒さんたちの感想文から。
「自分の体は自分にしか分からないので、もし彼氏とそういうことになったら『いや』とか『やめよう』とか言えるような関係にしたいと思います」(女子)
「親にとても愛されて育ってきたんだと思いました。離婚しているのでお父さんからは愛情をもらっていないと思っていあtけれど、そんなことはないと思いました。子どもを産むためのいろいろなことも知れました」(女子)
「将来を考えずにセックスするのはようないと改めて思いました。知らない単語とかも出てきて勉強になりました。自分でお金も稼いでいないのに妊娠させてしまうと自分も家族も困るので、そういうことはしないようにしたい」(男子)
「体の仕組みなどよく知れました。家族について語られた時は感動しました。恋と愛の違いを知り、新しいいのちを迎えることを考えていきたい」(男子)
「大人になって自分の子供だできたときは、めちゃかわいがって大切に育てたい」(女子)
それぞれの心に「大切な何か」が届けられていたらいいな。
生徒さんのお母様からも感想のメールをいただき、感激。
「学校から帰宅した娘からこの話聞きました(^-^)ありがとうございました(^-^)
命の大切さを改めて勉強したそうです」
講演会の最後は、実際に命を感じる時間。赤ちゃんゲストの登場です。
会場全体がふんわりとあたたかい空気に包まれます。生徒さんたちの表情も優しい。
退場する際にも赤ちゃんと握手をする男子くん。
校長先生はじめ、養護教諭の篠原先生、ご担当の先生がた、ありがとうございました。
学校のホームページでもご紹介くださいました。