‐ 本ブログは 韓国ドラマ『六龍が飛ぶ』のあらすじを
解説を交えながら 「完全ネタバレ」形式で描いています
あらすじだけ読みたい方は 虫めがね印の解説部分を無視してお読みください -

 

ナイフ 六龍が飛ぶ 6話 ナイフ

「ソガム市場の木器廛(モクキジョン)に行け
イ・ウンチャンという男が 私の居場所を知っている」

※木器廛(モクキジョン):木の器を取り扱う店

鄭道傳(チョン・ドジョン)が プニに言い残した言葉だ
どうしても困った時は 自分を訪ねて来るようにと

(おじさん… 道を失いました
会いたいです… 会いに行きます すぐに…!)

穀物倉庫に放火したなら大逆罪人だと 村に帰るのは危険だと諭す芳遠(バンウォン)
しかしプニは “温室の花”のように育った坊っちゃんには分からないと言い放つ
命を繋ぐために開墾したことさえ 国法に背くとしか考えられないなら
死者を弔う思いで火を付けた気持など 到底分からないだろうと…!

“温室の花”などと言われっぱなしの芳遠(バンウォン)は
英珪(ヨンギュ)が止めるのも聞かず プニの後を追う

『若様!殺母蛇(カチドッサ)を捜すのが先決では?!』
『放っておけないだろ!あのままじゃ捕まっちまう!』
『あーもうっ!あれこれ理由をつけずに一目ぼれしたと認めろよ!』

※殺母蛇(カチドッサ):
倭寇との戦に突如現れ敵を斬りまくって姿を消すと噂される謎の人物

英珪(ヨンギュ)も追いつけない速さで行ってしまう芳遠(バンウォン)

プニは 一緒に逃げた村人たちが隠れている場所に行き
ある人に会って来るから待っていて欲しいと話す
しかし 追われる身で子供や妊婦もいるのに食い繋ぐ方法が無いと嘆く村人たち
するとそこへ プニを追って来た芳遠(バンウォン)が…

金が織り込まれた鉢巻や絹の服… それだけでもう“獲物”にしか見えない
あっという間に身ぐるみ剥がされ木に縛り付けられる芳遠(バンウォン)!

『おい これは無いだろ! 俺は助けに来たんだぞ!』
『あなたに通報されたら私たちが逃げ切れません どうかお許しを』
『名前も知らないのにどうやって通報するんだ!』

その時 村人の1人が『プニ』と呼ぶ

『プニ? おいプニというんだな! 許さないぞ! この縄をほどけ!』
『そこの石に縄を擦れば半日ほどで切れる筈 頑張ってください では…!』
『おい!!! プニといったな! 許さないからな!!!』

英珪(ヨンギュ)が とんでもない格好の“若様”を発見したのは
もうプニたちに追いつくことは不可能なくらいに時が過ぎてからだった

同じ時 無恤(ムヒュル)は 嘘つきの師匠と対峙していた
師匠の威厳を見せ剣を抜くホン師範!
しかしもはや無恤(ムヒュル)は敵う相手ではない

『いつから騙していたんですか!』
『騙していたことは間違いない! しかしお前は…お前は強過ぎるんだ!!!』

無恤(ムヒュル)は 師匠と決別し武士になると家族の前で宣言する
人脈 財産 家柄 名声
名を上げるには どれか1つでも無ければとホン師範は言った
4つのうちの何ひとつ持たない者が どうのし上がるのか…
祖母は “梅花(メファ)の高名な武士を倒した”と聞き 名声なら…と言い出す
ここでもう1人誰かを倒せば 更に名声を得られるのではないかと…

『殺母蛇(カチドッサ)… 殺母蛇(カチドッサ)だ!!!
街でいちばん有名な殺母蛇(カチドッサ)を倒せば 一躍名が知れ渡る!』

無恤(ムヒュル)は家族に見送られ 新たな一歩を踏み出す…!

その頃芳遠(バンウォン)は
酒場の女将から みすぼらしいながらも服を貰い出かけようとしていた
今度こそ殺母蛇(カチドッサ)を捜しに行くのだ
するとそこに あのプニが現れた

一目散に逃げるプニ!
今度こそは逃がさないと 全力で追いかける芳遠(バンウォン)!
捕まっては抵抗し その腕に噛みついてでも逃れようとするプニ
芳遠(バンウォン)も負けじとプニの腕に歯形を残す!

『この俺が噛まないとでも思ったか! ざまあ見ろ!』

全力で取っ組み合いながら 必死に説得する芳遠(バンウォン)
なぜ助けようとする者を信じないのか! なぜ人の厚意を無にするのか…!

『あなたは貴族で権力があるわ そんな人を信じろと?
権力がある人は私たちから何もかも奪った それなのにどう信じろと?』
『これからの俺を見ておけ 俺は… そんな奴になるまいとしてるんだ』

その時 プニが胸に下げている木彫りの人形に気づく
なぜこれを?と聞きたかったが プニは走り去ってしまった

一方 宴の席で洪仁訪(ホン・インバン)の所業を知る崔瑩(チェ・ヨン)
楽団に紛れ込んでいるタンセは 自分の村で起きた凄惨な事実を知る

鄭夢周(チョン・モンジュ)は 将軍にも責任の一端はあると詰め寄った
恭愍(コンミン)王亡き後 あの3人に権力を与えたのは
紛れもなく将軍の力添えがあればこそであったと…!

虫めがね恭愍(コンミン)王は 若くして元国の人質となり10年を過ごしている
21歳で高麗(コリョ)王に即位し 元国に奪われた領土の奪回に邁進する
その後 元国が滅ぼされ明国が興ると 恭愍(コンミン)王は親明政策を執ったため
親元派により暗殺されてしまう虫めがね

『白允(ペク・ユン)の暴走を止めていたのは吉太味(キル・テミ)ですが
後釜に座った洪仁訪(ホン・インバン)は 吉太味(キル・テミ)の一味です
もはや統制出来る者はいないのです!
いくら士大夫(サデブ)が憎くても! 将軍にも責任があることを理解すべきです!』

※士大夫(サデブ):科挙官僚・地主・文人の三者を兼ね備えた者

楽団に紛れ内情を知ったタンセは 今後どうするか考えあぐねていた
三峰(サムボン)はなぜ現れないのか…

※タンセ:後の李方地(イ・バンジ)

虫めがね李方地(イ・バンジ)は 鄭道傳(チョン・ドジョン)の護衛武士として
次第に剣の腕を磨き 吉太味(キル・テミ)を討ち 三韓一の剣士に昇り詰めていく
本作品は史実に沿って描かれているが 実在の人物と架空の人物が
絶妙に関わりながら組み立てられている
李方地(イ・バンジ)は架空の人物ではあるが 実に魅力的に描かれている虫めがね

《白允(ペク・ユン)を殺して高麗(コリョ)を終わらせる》

それだけを目標にして来たのに… 間違いだったというのか
今は一日も早く三峰(サムボン)に… 鄭道傳(チョン・ドジョン)に会いたかった

あの日…
タンセの目標を知った張三奉(チャン・サムボン)は
官吏がひとり死んだくらいで国は滅びないと一喝した
そんな目標があったとは… 剣術を教えるべきではなかったと!

※張三奉(チャン・サムボン):武当派の教主 太極拳と太極剣法の創始者

『政(まつりごと)に介入した剣士の末路を知っているか?』
『これ以外に生きる道が無い!!!』

タンセの心には 今もヨニがいる
自分のすぐ目の前で あんなにも酷い目に遭ったヨニを
助ける術も無く 無謀に立ち向かう勇気すら無く
ただ怯えて見ているだけだった自分が情けなく
ただただ強くなりたい一心で 生きて来たのだ

そんなタンセを助けるカップンは かつての物乞い集団を頼り
鄭道傳(チョン・ドジョン)の行方を追っていた
そして ソガム市場で木器廛(モクキジョン)を商うイ・ウンチャンに行きつく

李仁謙(イ・インギョム)は 花事団(ファサダン)の草英(チョヨン)に会う
9割もの徴税を許したのか?と問われ困惑する仁謙(インギョム)
確かに白允(ペク・ユン)の後継を許しはしたが…

…とそこへ 崔瑩(チェ・ヨン)が怒鳴り込んで来る!
やはり仁訪(インバン)の件で怒り心頭のようだ
直ちに吉太味(キル・テミ)と洪仁訪(ホン・インバン)の蛮行を正さねば
我々の連合は終わると言い切った
知財商人の草英(チョヨン)と 首都中央軍を掌握する将軍に背を向けられては
仁謙(インギョム)といえど成す術が無い

※崔瑩(チェ・ヨン):高麗(コリョ)に全てを捧げた英雄
※知財商人:情報を売買する商人

『洪仁訪(ホン・インバン)を呼べ! すぐに呼ぶのだーーーっ!!!』

仁訪(インバン)は 鄭道傳(チョン・ドジョン)の行方を追い
批国(ピグク)寺の適龍(チョンリョン)和尚に会っていた
そしてやはり ソガム市場のイ・ウンチャンに行きつく

イ・ウンチャンならよく知っていると ほくそ笑む仁訪(インバン)
三峰(サムボン)を慕っていた弟子だと…

虫めがね三峰(サムボン)とは
鄭道傳(チョン・ドジョン)の“雅号”である
雅号とは 文人・画家・書家などが本名以外で使用する風流な別名のことである
鄭夢周(チョン・モンジュ)の雅号は圃隠(ポウン)
趙小生(チョ・ソセン)の雅号は赤狼(チョンラン)
このように主要登場人物は それぞれに“雅号”で呼ばれることが多く
人物名と併せて“雅号”を把握することで 物語をより分かりやすく楽しめる虫めがね

一方 プニを捜す芳遠(バンウォン)が 同じくイ・ウンチャンの名を聞く
プニが そしてタンセとカップンが ソガム市場を目指しているのであった

しかしイ・ウンチャンは…
適龍(チョンリョン)和尚が放った刺客により襲われていた…!
既に腹を刺され 逃げ切れる状態ではない
そこへタンセが現れ 刺客のゴロツキ共をあっという間に倒すものの
イ・ウンチャンは 騒ぎに紛れ逃走してしまった

市場を走りイ・ウンチャンを追うタンセ!
そのタンセと擦れ違ったのは 立身出世を志す無恤(ムヒュル)
そして無恤(ムヒュル)は 遠くの方にプニの姿を見つけ走り出す…!

イ・ウンチャンが逃走した店には 批国(ピグク)寺の僧侶たちがいた
この僧侶たちこそ 適龍(チョンリョン)和尚が放った刺客なのだ
プニは たちまち僧侶たちに捕まってしまう…!

確かにこの店に入った… と確信し 後をつけて来た無恤(ムヒュル)だが
そこにプニの姿は無く 店の中はガランとしていた

遅れてソガム市場に到着した芳遠(バンウォン)たちは
伝染病の遺体を運んでいる!と触れ回る僧侶の集団と擦れ違う
筵を被せられた遺体の腕に 歯形がついていることを発見する芳遠(バンウォン)!

(英珪(ヨンギュ) あの遺体はプニだぞ 拉致されたんだ)
(え? じゃああの批国(ピグク)寺の僧侶たちは…)

カップンもまた プニが入ってすぐ遺体が運び出され これは拉致だと気づく
タンセとカップンは 僧侶たちを追って批国(ピグク)寺へ!

批国(ピグク)寺では

拉致されたプニが 適龍(チョンリョン)和尚の尋問を受けている
和尚が持っている細紐には イ・ウンチャンが刻んだ暗号が刻まれていた
これを誰に渡そうとしていたのか… 内容は?
訪ねて来たプニが知っているに違いないと 拉致したのだ

和尚は わざと細紐を置いたまま退室する
プニは必死に細紐の暗号を読み始める…!

僧侶に扮して潜入した芳遠(バンウォン)と英珪(ヨンギュ)は
たちまち正体を見破られ 取り囲まれてしまった!
その窮地を救ったのは 思いがけなくも洪仁訪(ホン・インバン)だった

思わぬ形で再会する仁訪(インバン)と芳遠(バンウォン)
それぞれ違った目的で プニと話がしたいのだ

その昔
許強(ホ・ガン)の父親が 息子を救うため不正を行った
それを弾劾する壁書は 芳遠(バンウォン)が書いたものとされ
そればかりか許稠(ホ・ジョ)は 壁書を苦に自害してしまった
師兄の父親を死に追いやったとして 袋叩きに遭う芳遠(バンウォン)
実は 壁書を書き芳遠(バンウォン)を陥れたのは 仁訪(インバン)だったのだ!

仲間に暴力を揮うとは!と激怒し 儒生たちを罰する仁訪(インバン)
それにより ますます芳遠(バンウォン)に対する風当たりは強くなる

「壁書を書いた私を罰してください!」
「なぜだ? 正義のためだろ?正義のためなら何でもするのでは?」

これまで何度となく仁訪(インバン)に陥れられ 窮地に立たされた
自分がいかにして吉太味(キル・テミ)の手を取ったか…
それは力が必要だったからだと言い放つ仁訪(インバン)

「お前を救えるのは正義ではない! お前を救えるのは力なのだ!
お前を救えるのは私だ さあ私の手を取れ!」

私の手を取れと 何度言われてきたことだろう
今もまた プニを救うために私の手を取れと…!

『決してあなたの手は取らない!
たった一度の拷問で価値観を変え!同志を裏切り!友を捨てるなんて!
それでも悪いのは自分じゃなく 全部世間のせいにして!
そんな弱者の力など絶対に借りるものか!!!』

『ではどうする? お前に何が出来ると?
今のお前を信じる者はいない 誰の力を借りるんだ? 父親に泣きつくか?
一体 何度道を失えば気づくのだ? 私の手を取るしか道は無いと!!!』

仁訪(インバン)に詰め寄られながら 芳遠(バンウォン)の頬を涙がつたう
そしてやっと 見えなかった道が見えたと気づく

『おかげで道が見えた』
『どうせまた見失う』
『今回は違う! ようやく見つけたこの道で… 再びあなたに出会い懲罰する!』

『ではその時は… 必ず殺さねば
お前はずっと私に陥れられても耐えて来た
だが自分の弱さにはもう耐えられないだろう?
必ず… 必ずその道で私に出会い殺すのだ 必ず…な』

芳遠(バンウォン)が 仁訪(インバン)と対峙しているその時
仮面をつけた講唱師(カンチャンサ) タンセが寺を訪れていた

※講唱師(カンチャンサ):専門的な噺家 芸能人

大勢の僧侶を相手に タンセが立ち回っていると
やはり寺に辿り着いた無恤(ムヒュル)が 捕らわれのプニを救出する
趙英珪(チョ・ヨンギュ)が 芳遠(バンウォン)のもとへ駆け付け
何者かがプニを連れ去ったと報告する…!
タンセもまた戦いながら プニがいなくなっていることに気づく

適龍(チョンリョン)和尚は 逃走したプニを捕えるのではなく
尾行して行き先を突き止めろと命じた
プニに指示を出し 動かしている者の存在を突き止めねばと
その者が もしや鄭道傳(チョン・ドジョン)かもしれぬと…!

プニは全力で走りながら 途中で足を止め
用を足したいと言い 無恤(ムヒュル)から離れた
月明かりの下 逃げ出す時に持ち出した細紐の暗号文を読む

寺の外から聞こえる笛の音を聞き 素早く立ち去るタンセ
適龍(チョンリョン)和尚は 部下からの報告を受ける
侵入者は2名 1人が囮となって戦っている隙に
もう1人の大男が 娘を連れ去ったと…!
その娘が細紐を持ち去ったとも報告するが
適龍(チョンリョン)和尚は それどころではなかった
自分と互角に戦った男の剣術の凄さに 深く考え込む
あれほどの剣豪なのに素性も知れず 記憶の中にも無いのはどういうことだと…!

部下は更に報告を続け 娘を連れ去った大男は珍しい剣を使っていたという
その“珍しい剣”の特徴を聞き 英珪(ヨンギュ)の顔色が変わる
その剣の特徴からして どう考えても芳遠(バンウォン)の持ち物だ
芳遠(バンウォン)もまた プニを連れ去ったのは無恤(ムヒュル)だと気づく
倭寇の闇取引で大勢の敵を倒さねばならず 
木刀しか持っていない無恤(ムヒュル)に渡していたのだ

『あの野郎から剣を取り戻さねば!』と息巻く英珪(ヨンギュ)だが
芳遠(バンウォン)は少しも話を聞いていない
洪仁訪(ホン・インバン)の言葉が 頭から離れないのだ

「正義を貫くという気概はどうしたのだ?
早く私を殺す力を持たねばな! お前はどんな迫害にも耐える男だが…
自身の弱さ “力”の無さには長く耐えられぬだろう」

芳遠(バンウォン)には耐えられなかった
もしも逃げた2人を捜せなかったら…
捜せなかったら 仁訪(インバン)の手を取るしかないのかと…!
芳遠(バンウォン)と英珪(ヨンギュ)は イ・ウンチャンの自宅へ向かう
果たして店で襲われた男が自宅へ戻るのか…
確信は無いが とにかく行ってみるしかない
……と! 批国(ピグク)寺の僧侶たちを見つけ咄嗟に隠れる2人
すると隠れた物陰に 息も絶え絶えのイ・ウンチャンが…!!!

イ・ウンチャンは 何かを訴えるように芳遠(バンウォン)に取り縋り
弾みで首から下げている木彫りの人形を掴む!
その人形を見ると 安心したような表情になり何かを手渡すと
『早く… これをみんなに…』 そう言い遺し息絶えた

一体…何がどうなっているというのか さっぱり分からない
この木彫りの人形を見て 何を納得し細紐を手渡したのか…
英珪(ヨンギュ)は ここで僧侶たちに出くわしてはまずいと
考え込む芳遠(バンウォン)を促し その場を後にした

同じ時
用を足すと言い ひとり林の中に入ったヨニは
イ・ウンチャンが 恐らく自分に渡そうとしていた細紐の暗号と
鄭道傳(チョン・ドジョン)から渡された木彫りの人形を手に取っていた

芳遠(バンウォン)もまた
イ・ウンチャンが関心を寄せた木彫りの人形を手に
そして『早く… これをみんなに…』と言って渡された細紐の文字を読む

“七角奉善不便拠”

意味不明の文字の羅列に こんな暗号を解くなんて無理だと嘆く英珪(ヨンギュ)
嘆きながら木彫りの人形を乱暴に扱うと… 下の方が外れ棒のようなものが…!

同じくヨニも
木彫りの人形の中の 5角形の細い棒を取り出していた
この人形を貰った時に 鄭道傳(チョン・ドジョン)が言っていたのだ
この棒は“乱字角(ナンジャガク)”といって 暗号を解く時に使うものだと
ヨニは迷わず 棒に細紐を巻き付けていく…!

一方 芳遠(バンウォン)も
5角形の一辺が文字の大きさと同じだと気づき 細紐を巻き付けていく…!
すると 意味を成さなかった暗号の文字が並びを変わり…
ひとつの文章が浮かび上がる…!

“七拠点を閉鎖せよ
そして咸州(ハムジュ)に集結し 李成桂(イ・ソンゲ)の民になれ”

『あの方が… 父上のいる咸州(ハムジュ)に?』

ヨニは 暗号の文章を読むと 無恤(ムヒュル)が待つ山道に戻った
そして無恤(ムヒュル)に『一緒に行きませんか?』と声をかける

『どこへ… ですか?』
『咸州(ハムジュ)です』


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