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ジェジュン】長期の隔離を経験したからこそ伝えたいメッセージとは?
7月29日、2枚目になるカバーアルバム「Love Covers Ⅱ」をリリースした。
1980年代から現代まで、人々の心を震わせた名曲の数々を、
ジェジュンさんが歌い継ぐ。
歌に込めた思いと、コロナ禍で感じた幸福のありか。
その言葉は、幸福な時間だけでなく、悲しみや痛みやつらささえも
分かちあおうとする、無償の愛に満ちていた。
人間が喜びを感じるときや、心が嬉しさで満たされるとき。それは、
人と人との心の触れ合いから始まるものだ――。
そう、ジェジュンさんは静かに語り始めた。
「コロナ禍で、僕自身、いろんなことを考えて立ち止まったりもしました。
実は、今(※インタビューは9月下旬)も、日本に入国して2週間の隔離期間
を終えたばかりで、まだテンションは低いんです……」
・
撮影のときは、持ち前のイマジネーションを発揮して、用意されたセットの中で自由に動いていたジェジュンさんだが、いざ自分語りを始めてもらうと、
瞳に翳(かげ)りの色が滲む。よくよく聞いてみると、2週間の隔離は
今回で3回目。4月以降、トータル1ヵ月半の隔離生活を経験したことになる。
「この半年で、ずっと同じ空間の中に閉じ込められるというのは本当に
つらいことだと痛感しました。外出できない環境にも2つあって、
一つは買い物とか、生活のための外出は可能だけれど、
自分の判断で外出を控えるパターン。
もう一つは、僕のように、完全に隔離されて、生活のための外出さえも
できないパターン。とにかく、気分転換をする方法がないんです。
まるで、自由を完全に奪われてしまったような気分でした。
そういう状態を経験してみると、無限のストレスというか、
わけのわからない圧力が頭の中にのしかかってきて、すごく疲れるんです」
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とはいえ、そのストレスフルな生活の中で、気づかされたこともあった。
「隔離期間に、せっかくなら何か新しいことを学ぼうとも思ったんですが、
その無限のストレスによって、常に感情をかき乱されてしまっていた。
不自由さに縛られた状態になると、心も硬くなってしまうのかもしれません。
何か学ぼうとして、思い通りに進まないとさらにストレスになるから、
途中で新しいことを学ぶのは諦めました(苦笑)。
そもそも成長するために努力することって、そんなに楽しくないこと
じゃないですか。でも、自分の意思で、成長するために努力できる状態
にいることは、実はとても恵まれていることなんですよ!
それに気付けたのは、僕の中ではちょっとした発見でしたね」
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7月の末に、「Love Covers Ⅱ」というカバーアルバムをリリースした。
昨年発売され、日本レコード大賞企画賞も受賞した大ヒットアルバム「Love Covers」の第2弾。制作にあたり、ジェジュンさんは、どんなメッセージを
込めるかについて熟考を重ねた。
「アルバムを作るとき、メッセージはすごく大切。
今回は、コロナ禍でみんなが大変な時期だったので、明るくてポジティヴな
感情をお届けする方がいいのかなと最初は考えていました。
でも、色々な人の心情を想像していくうちに、もっと素直に、
『泣きたい時は泣けばいい』と言ってあげたいと思ったんです。
僕自身も、自分が弱っていること、落ち込んでいること、塞ぎ込んでいること
を一旦受け入れないと前に進めない時期でもあったし、無理して明るく
振る舞うんじゃなく、自分の痛みとか苦しみもちゃんと見つめてあげる
ことも大事なのかなと。
コロナのせいで、ファンの皆さんの前でライヴもできないし、それ以前に、
大切な人にもなかなか自由に会えない。“人と直接会って心を通わせる”
という自由を失ったとき、他の誰でもない自分自身が、自分のことを
大事にしなきゃダメだと思ったんです」
・
「『今、痛いな』とか、『今、苦しいな』とか、ちゃんと自分の心の声に
僕が準備していたのはカバーアルバムなので、昔の名曲の中に、