http://v.media.daum.net/v/20200430154047584?f=o

完治後に死亡・・新型コロナウィルス、肺の奥深くに隠れ発見困難

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3回の検査で、新型コロナの完治判定を受けた後、死亡した患者の

肺の奥深くに新型コロナウィルスが潜んでいたという研究結果が発表された。

この研究結果は、陰性後に再陽性になる現象を説明する手掛かりになると、注目されている。


30日サウスチャイナ・モーニングポスト(SCMP)によると、
中国陸軍軍医大学の研究チームが、最近、「セル・リサーチ」に載せた論文で
新型コロナの完治者が一般的な検査で確認できない肺の奥深くにウイルスが残ることがある
と述べた。
研究チームは論文で、死亡した女性78歳を解剖した結果について説明した。
この患者は1月27日重慶で倒れ入院後、陽性判定を受け治療した。
3回の精密検査で陰性となり、CT検査も正常で、2月13日に退院が決定した。
しかし翌日、心臓発作を起こし死亡した。
解剖の結果、死亡者の心臓、肝臓、腸、皮膚、骨髄などでは検出されなかった
ウイルスが肺の奥深くで発見された。
肺組織には、典型的なウイルス感染による損傷もあったが、
これは一般的な検査方法では確認できないものだった。
研究チームは、ウィルスの存在確認方法として、
完治者の口に入れたチューブから生理食塩水を肺胞まで入れ、
再び取り出し確認する「気管支肺胞洗浄方法」を提案した。
しかし、この方法は複雑でコストが高く、多数の患者を対象にするのは難しい
という指摘も出ている。
北京で、新型コロナを治療する医師は
「この方法は非現実的だ。患者の苦痛が大きすぎる。100%確実という保証もない」と語った。
しかし今回の研究結果は、完治者が再陽性になる手がかりを提供する可能性がある点で注目されている。
 また、鼻と喉から確保した検体のみで感染を判断する(PCR)場合の
精度に限界があるという憂慮が出ているとした。