●インドネシアでは、以前からデング熱が大流行。年始から3月10日まで感染1万7781人、死者104人

(インドネシアの新型コロナ感染推移グラフを見ると、3月10日から急増。

つまり、新型コロナの感染・死者数を、デング熱として発表)

●3月2日インドネシア政府「インドネシア初の感染者の感染源が日本人」と公式発表

・すでに国内で感染が広まっていながら隠ぺいし、

娘が「日本人女性とダンスをした」ことを利用し、政府がフェイクニュース。

・「だまされやすく、怒らない、大人しい」イメージの日本人を利用か。

●3月12日まで新型肺炎に関する明白な情報を、あえて、開示してこなかった。

https://ameblo.jp/sapporo-mmm/entry-12575855312.html

2-17 人口2.6億のインドネシアで感染者ゼロの怪

。。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200330-00616842-shincho-int

新型コロナの感染源は日本人

・・・・・・インドネシア政府がついた姑息過ぎるウソの顛末

記事抜粋

インドネシアでは、外交問題にも発展した風評被害を日本人がこうむっていた。

東南アジア情勢に詳しいジャーナリストの末永恵氏がレポートする。

「邦人保護の観点からも極めて重要な問題だ」――。新型肺炎問題で日本人がインドネシアで

差別的な扱いを受けたとして、茂木敏充外相は3月18日の衆院外務委員会で、こう遺憾を表明した

 同委員会では、外務省の水嶋光一領事局長も、インドネシアやドイツなどの国で

「日本人への差別的な扱いが生じている」との懸念を表明。茂木外相は「再発防止の要請を行った」

と政府や関係団体に抗議したことを明らかにした。

 コロナ騒動に端を発した日本人差別は、外交問題にも発展している。とくにインドネシアの場合は、

国家元首が筆頭となって、その一因を招いた。長年、インドネシアにはODA(政府開発援助)などの形で巨額の血税が投入されてきただけに、日本政府としては、国民を納得させるだけの相当な対処が

求められているだろう。

 はじまりは、3月2日のインドネシア政府による「インドネシア初の感染者

感染源が日本人」という公式発表だった。インドネシアで第1号、そして第2号の感染者とされたのは、インドネシア人の娘(31)とその母親(64)。自己申告によれば、娘はジャカルタのクラブで日本人女性とダンスをし、“濃厚接触”。この日本人女性は隣国マレーシアの自宅に帰った後に体調不良で入院し、

新型肺炎に感染したことが明らかとなった。その後、インドネシア人の母娘も体調が悪化し、病院へ。かかりつけ医には「チフス」「気管支炎」と誤診されたというが、日本人女性が陽性だった旨がインドネシア側に伝えられたことで、母娘も新型肺炎に罹っていたことが判明したという。

 当時、シンガポールやマレーシアなど近隣国で感染者数が拡大していた中にあって、

インドネシアは「感染者ゼロ」を貫いていた。東南アジア域内最大の約2憶6000万人という人口を抱え、

しかも武漢のある湖北省や四川省など中国内陸部を中心とした中国人が年間200万人訪れる条件にあっての「ゼロ」には、インドネシア政府としても誇りに思うところがあったのだろう。それが、

日本人によって崩されたというのだ。感染者情報開示にあたっては、国家元首に当たる

ジョコ・ウィドド大統領(以下、ジョコウィ大統領)がわざわざ「日本人が感染源」と“認定”する熱の入れようだった

問題は、母娘が日本人女性から感染した科学的な根拠は何もなかったことだ。インドネシア政府の対応を非難、疑問視する声は多くあった。

それでも大統領が発表した「感染源は日本人」という説はインドネシア内で一人歩き。風評がSNSで

瞬く間に拡散され、現地を旅行したり、あるいは居住している日本人が、さまざまな言動、行動による反日的ハラスメントをインドネシア国民から受けることとなった。

在インドネシア日本大使館には、新型肺炎に関する差別やハラスメントを受けたという相談が寄せられ

「日本人に対する悪質な嫌がらせ等の行為に関する邦人向け相談窓口」が設置されたほどだ。

3月9日には、石井正文大使が「インドネシア在住の日本人は、コロナウィルスの感染源ではなく、

インドネシアの友人です」とのメッセージをHPに掲載した。

「3月上旬に、日本政府として大統領府、外務省、保健省に抗議を申し入れ、再発防止を要請しました。特定の国を名指しするようなことをしないと約束してくれましたが……」(同)

 英語版Wikipediaの新型肺炎国別特集内の「インドネシアのコロナウィルス」のページには、感染源は日本(origin-Japan)」との誤った記述もあった。

これを伝えると「外務省を通じて対処します」と担当官は即答。現在は削除されているものの、私の指摘がなければ放置され、「インドネシアにおけるコロナの起源が日本」だとの間違った情報が、世界に拡散してしまう恐れがあった。

一歩間違えば犯罪に相当する行為を「日本人が抗議しないから」という一部メディアの主張は、

甚だお門違いの話だ。

何より私が問題視するのは、インドネシア政府ならびにジョコウィ大統領は、意図的に日本人に濡れ衣を着せようとしていた節がある点だ。

 日本では報道されていないが、インドネシア最大の英字紙「ジャカルタ・ポスト」は、3月13 日付オンライン記事で『“政府は国民をパニックに陥れたくなかったからだ”――ジョコウィ大統領 新型肺炎の情報隠蔽で弁明 』と報じた。コロナに関する情報隠蔽を大統領が認めたという、衝撃的な内容だった。

 これはインドネシア国内の感染者急拡大を記者に問われ、大統領が明かしたもの。「これまで(3月12日まで)新型肺炎に関する明白な情報を、あえて、開示してこなかった」「それは国民をパニックにさせたくなかったからだ」と

語ったという。英紙「テレグラフ」はこれを受け、「インドネシア大統領 

新型肺炎情報で隠蔽認める」と大きく報じている。

 ジョコウィ大統領の驚くべき告白は、日本人から初の感染者が出たというのがフェイクニュースであるということを示唆している。実際には、以前から国内の感染者の存在を政府は認識しており、母娘は“初”でなかったと、暗に認めたことになるからだ。であれば、そもそも「日本人から感染した」と大々的に発表する必要もなかった話である。

 こうした姿勢の政府には、インドネシア国民だけではなく、国際社会からも

疑いの目が向けられている。先般、WHO(国際保健機関)は「東南アジア諸国は新型肺炎への対策を積極的に早期に対応するよう」と懸念を表明した。

名指しこそしていないものの、世界最大のイスラム教国家で世界4位の人口を抱えるインドネシアへの危惧である。

 なにせ、インドネシアにおける感染拡大は深刻だ。3月27日現在で「感染者数893人、死者数87人」と死者数はアジアで中国、韓国に次ぎ、東南アジアでは最大。致死率では、イタリアとほぼ同じの、約10%となった。日によっては、致死率はイタリアを上回る。「感染者ゼロ」の国から「致死率世界一」の国になったということだ。

  先週、インドネシア政府は「感染者数は60万から70万人にのぼる可能性がある」と発表しているが、これは楽観的すぎる見立てだ。国際的なシンクタンクなどは「2億6400万人の人口の半数に相当する人が感染している可能性がある」と警鐘を鳴らしている。ちなみに欧州の感染者数は10数万人だ。

 実はインドネシアでは、以前からデング熱が大流行していた。年始から3月10日までの間だけでも、全土で1万7781人が感染し、104人が死亡したという(保健省発表)。これについて、インドネシア赤十字総裁で元副大統領のユスフ・カラ氏は「新型肺炎をデング熱と診断してきたのでは」との危惧を語っている(米ニューヨークタイムズ紙)。同様の分析はハーバード大学などの国際的医療機関も行っているから、実際には、把握されている以上に、インドネシアでコロナウィルスがすでに蔓延している可能性がある。
http://www.news24.jp/archives/corona_map/index.html


  3月23日には、オーストラリアのABC国営放送が

インドネシア 新型コロナウイルスで致死率世界一 実態とかけ離れた感染者報告数」と報じ、「4月末までに感染は大拡大するだろう」という専門家の

解説を紹介していた。インドネシアが「世界最大の感染国」になってしまう可能性は、非常に高いといえるのだ――。

末永恵(すえなが・めぐみ)