悲しい記憶の忘れ方 | 文章をあれするための、あれ。

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今年もあと3日。

 
年末になるといつも「1年過ぎるのってこんな早かった!?」ってギャーギャー言うけど落ち着いて1月から追ってみると色々思い出す。
 
1月にはオバマさんの任期が終わり、2月にプレミアムフライデーが始まった。3月はムッシュかまやつさんが亡くなって4月フィギュアの真央ちゃん引退。5月と6月は眞子さま婚約と将棋の藤井四段が連日ニュースを騒がせ、7月からは割愛する。
 
こうやってみると、それぞれのニュースと結びついて記憶が蘇ってくる。
 
色んなことがあった1年だと思う。
悲しいこともあったと思う。
 
そこで年内更新最後の今日は悲しい記憶の忘れ方を紹介したい。
 
 
よく「悲しさ・苦しみを癒すのは時間だ」と言うけどその通りだと思う。フランスの哲学者だってそんな小話を書いているし、昔から言われていることだ。
 
「3年前何で泣いた?」と聞かれてもなかなか出てこない。記憶を探って思い出せたとしても、悲しい気持ちは殆どよみがえらない。
 
 
問題は、時間が経ってないとき。忘れてしまいたいのに、随時思い出してしまう悲しいことを、どう処理していけばいいのか。
 
私は「思い出の上書き」で対抗する。
 
例えば、恋人との別離を思い出して悲しい気持ちになるとき。
 
私は彼につながるキーワードに関する思い出をどんどん上書きしていく。
 
一緒に行った場所には(近場であれば)避けずにあえて行く。一緒に食べたアイスも食べる。定食屋さんにも行く。
 
そうしていくことで、その場所や食べ物が「彼との思い出」から「日常」に変わり、悲しい思い出に結びつきにくくなる。
 
と言いつつ、気のせいかもしれないし、そんなことをしてる時点でその悲しい思い出から離れられていないのかもしれない。
 
それでも、この方法を信じている私にとって、この間のニュースはショックだった。
 
 
自身の結婚報告を、鮮やかな封筒で12/24を配達指定日にしてファンクラブ会員に送ったV6の岡田くん。
 
「めでたいけどそりゃないよ岡田くん〜」と思う。
 
だって、クリスマスイブなんて上書きが難しいじゃないか!
 
イベント力が圧倒的すぎるのだ。
ハロウィンが終わった瞬間の11月から街はどこもかしこもクリスマスモード。
おまけに日本では「恋人がいない人のクリスマスは寂しい」というイメージが定着してしまっている。
 
つまり、イブの悲しい思い出を上書きするには、大好きな恋人と最高に幸せなクリスマス期間を過ごすことが1番有効なのだが、これってそう簡単じゃない。
 
 
岡田くんの行動が正しいとか間違っているとかそんなことは私にはわからない。
でも、上書きできないまま、毎年クリスマスにこのことを思い出して悲しい気持ちになる人のことを想像すると、辛くなってしまう。