鉛温泉藤三旅館の白猿の湯は、私が温泉巡りを始めた当初から気になっていた温泉だ
手元にある温泉雑誌には、丸い尻をこちらに向けた妙齢の女性が、白猿の湯に立ち湯で入っている写真が載っていた
人生初の岩手訪問の宿に鉛温泉藤三旅館を選んだのも仕方がないだろう

藤三旅館は旅館部、自炊部、そして最近できた高級旅館部から成る
湯治宿に目覚めたa-m-pさん、迷うことなく湯治プラン2食付き5,500円を選ぶ
(廊下)

(拡声器)

(炊事場)
これまでに何千人の人がここに泊まり、温泉を楽しんだのだろうか
廊下には素人演芸会が55回目で終演した新聞が貼っていた。今でもやっていたなら、横山ホットブラザーズよろしくノコギリでお〜ま〜え〜は〜あ〜ほ〜かって飛び入り参加したものを…

さて、白猿の湯へ
入り口には赤い大きな文字で「撮影禁止」と書いている。その横に黒い小さな文字で「どうしても撮りたいときはフロントに相談」と書いていた
もちろん相談して撮影許可をとる
(許可済み)
なんとフォトジェニック!
(許可済)
深い、140センチくらいあるのでは?
(許可済)
足元湧出、量も豊富な湯は透明度も抜群)
(許可済)
上がり湯だろうか、ぬる湯の張られた小さい浴槽

湯はアルカリ性単純泉、42〜3℃の適温
泡付きなし、匂いなし
湯船の底は岩盤を削ったところ、岩の隙間はセメントか何かで埋めたところで深さはまちまちだ

この湯は贅沢だ。洗い場は二つしかないし、そもそもこの湯量ならもっと大きな風呂にでもできたはずなのに、この大きさにした。この設計が時代を超えてこの湯を名湯にしている

藤三旅館
岩手県花巻市鉛中平75-1
‭0198-25-2311‬
700円
7:00〜21:00

単純温泉
(低張性・弱アルカリ性・温泉)
成分総量0.3952g/1kg
pH8.0
泉温41.7℃

道はK12沿いで快走路、ただしそれは花巻方向から来る場合で、西から来た場合は離合も難渋する悪路らしい(宿の人談)
駐車場は旅館そばは旅館部、自炊部は二段高いところ。日帰り客用はさらにその上にある