湯遊びの前に、まずは西国三十三所

満願霊場、谷汲山華厳寺

開門よりも早く着いたので、参道は誰もいない

これで二巡目満願


それから名神〜中央道と進み、中津川でR19へ

木曽路は生まれて初めて走る

一湯目は柿其温泉

国道から4〜5km山に入ったところにある

渓谷の宿いち川


こののれんはかなり草臥れてますね

源泉は7℃

なので加温して溜める

本日初めての客なのでカランとシャワーで急速ため湯

湯は無色透明、白い湯の華が舞う

無臭、いや微かに石膏臭

窓外には木曽の里山

露天はないけど窓が大きいから開放感あっていいよね

暫く出たり入ったりしながら景色を堪能


あがってからご主人と話す

窓からの景色の良さについて話すと、「露天風呂がないのねと帰るお客さんもいますよ。厚労省の指導で、露天風呂作っても四周囲って空しか見えないのにね」

ご主人いいんです、わかる人だけわかればいい


柿其温泉渓谷の宿いち川

長野県木曽郡南木曽町本谷1380−6

0264-57-2655

放射能泉

(低張性・弱酸性・冷鉱泉)

成分総量0.068g/1kg

pH5.69

泉温7.6℃


さて、次は桟(かけはし)温泉旅館

木曽の桟は三奇橋の一つに数えられていたとか

(都留の猿橋ともう一つは四国のかずら橋かしら?)

この赤い橋ではなく、その下、コンクリの柱が二本立つところに桟があったとか

以前はR19沿いにあって多くの客を迎えていたそうだが、今はバイパスができて旧道になった通りには昔日の面影はない

客は私一人

木曽川に面した長い廊下を渡る

母屋を突き抜けてまだ通路が続く

裏庭のようなところに浴舎はある

草臥れた浴舎

しかし掃除は行き届いている


窓外は木曽川

これは中々いいね

加温槽は42℃くらい

結構な湯量


源泉槽は20℃くらいか

かなり湯は絞っている

強い金気臭と土気臭

左が加温槽、右が源泉槽

鮮度の違いか、同じ源泉とは思えないほど色が違う

私が密かに敬愛する太宰楼氏のブログでは、どちらも透き通った湯だった筈

泉質が変わったのだろうか


風呂を出てから真面目そうな若いご主人に、泉質が変わったのかお話を伺う

「以前から鉄の色はしているのですよ。しかし日によって色の濃さが変わるとのです。

今日はかなり濃いですね、申し訳ありません。」

「いやいや、まるで逆でして、わたし感激しましたよ。」

また来ますと伝え、次のお湯に向かった


桟温泉旅館

長野県木曽郡上松町上松1350−3

0264-52-2276

単純二酸化炭素泉

(低張性・弱酸性・冷鉱泉)

成分総量2.239g/1kg

pH5.55

泉温14.1℃