昨日は〈シネマカリテ〉にて『パトリシア・ハイスミスに恋して』を観ました。
『太陽がいっぱい』や『見知らぬ乗客』の人気作家パトリシア・ハイスミスにまつわるドキュメンタリー。
昨年、今更になって彼女の小説を読みまくったので、とても興味津々でありまする☆(←アラン・ドロン主演の『太陽がいっぱい』が、映画とほぼ別物だった事に吃驚!)
さて、如何なもんでしょうか…
母親から疎まれながら育った絶望的な人生だったからこそ、クールで魅力的なリプリーと云うサイコパスなキャラクターが誕生したのでしょう。
あのような理知的な方が最晩年、日記に書く事が差別主義者だった祖母に似てきたと云う事実に、色々な思いが去来しました。人生って、辛抱と発散とのバランスが必ずあるんですよネ?。
印象的なお言葉は…
「私という肥沃な大地を耕さねば。さもないと可能性のままで人生が終わってしまう」
「取材されると云う、底知れない侮辱。何だか蝕まれていくよう」
白眉は…
「私は人生の災難の全てを栄養にする」
…また彼女の作品群に触れたくなりました☆
とにかく『太陽がいっぱい』(←マット・デイモン主演の『リプリー』は観てないのでわかりませんが)、原作とマジで違うので双方共味わってみてください♪どちらも素晴らしいから!