瘋癲老人日記 | 七代目 三遊亭円楽のブログ

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谷崎潤一郎の『瘋癲老人日記』(中公文庫)を読みました。

主人公のお爺さんが、踊り子上がりで抜群のスタイルを誇る息子の嫁・颯子に欲情する話なんですが、エロスと狂気とユーモアとが入り交じり、面白かったです☆

藤子不二雄A先生のブラックユーモア短編に似た味わいかな?

颯子に接吻してもらおうと思い、仮病を用いて「颯チヤン、颯チヤン、痛イヨウ!」と駄々っ子の様に泣きわめく場面、爆笑でした♪

読ませて頂いた中公文庫版には、棟方志功による版画が挿絵として掲載されていたのですが、版画の美しさはともかくも、無い方が物語の変態性が際立つと思います。

脳内で描く絵は、人それぞれですからネ?

故に、芝居で観るよりも、六代目円生の怪談の方が怖いのであります。

アナタも谷崎の狂気に触れてみてください。爆笑必至!