又吉直樹さんの『夜を乗り越える』(小学館よしもと新書)を読みました

小説をこよなく愛する又吉さんが「なぜ本を読むのか?」について、大変熱く語っておられます

読んでて「フムフム、成程…」と思う箇所は幾らもありましたが、最も唸ったのは…
「文学って知的ぶりたいやつらが簡単なことを、あえて回りくどく言ったり、小難しく言ったりして格好つけてるだけでしょ?」
…と云う問いに、太宰治の『芸術ぎらい』の中の一文を引用して、見事にお答えになられた事です
それこそ「体重が乗っていて重い」。すンごく腑に落ちました
「僕にとって芸術は、表現をしている人がその行為を信じているかどうかだと思っています」
「優しい人はおもしろい。優しい人は期待に応えようとします。今何を望まれているのか。そこでそれを全力でやろうとします。それで、失敗して結局人を傷つけてしまうこともあるのです」
「人生に必要なのは悟りではなく迷いだと思います」
無性に太宰を読み返したくなりました
読んでない方は、必ずや読みたくなるでしょう

…何度も云ってますが、私には『走れメロス』がレベルの高いコメディにしか思えません
面白いので、是非
…勿論、此の本も
