皆様、大変お待たせを致しました
…って、待ってたかどうかはわかりませんが…只今より【2015 王楽アカデミー賞】を発表致します
（←待ってないよ）昨年は、再映・再見も合わせて、85本もの作品を鑑賞
自分でも偏ってるなと思うのは『ターミネーター』『アベンジャーズ』『ジュラシック・ワールド』『ミッション：インポッシブル』『スター・ウォーズ』と云った超大作の最新作を観てない事
…まァ『００７』だけ、今年に入って観たけど
…あ、それと『マッドマックス 怒りのデス・ロード』も観たか…皆さんから大絶賛されていたんですが、王ちゃんには響かず残念
まァ、そういった超大作に対して個人的に興味がわかないってのもありますが…でも『ミッション：インポッシブル』は観たかった
観逃しただけでありんす～
んな訳で…って、一体どんな訳があるかはわかりませんが…
それでは先ず、助演賞から参りましょうか
〈助演女優賞〉…黒木華（『幕が上がる』）
…もう2015年度の此の賞は、同映画の一場面…〈髪留め外して髪ふぁさふぁさからの実演〉シーンを観て、一発で決まりました
先日観た『書く女』の樋口一葉も素晴らしかった
これからもドキドキさせてください
他には『バクマン。』の小松菜奈さん、『ナイトクローラー』のレネ・ルッソ、『ソロモンの偽証』の石井杏奈さん、『Ｒｅ：ＬＩＦＥ～リライフ～』のマリサ・トメイ
〈助演男優賞〉…Ｊ・Ｋ・シモンズ(『セッション』)
コレはもう…キャラクター自体の強烈さも去ることながら、演技がとてつもなく、ほぼトラウマに近い感覚を味わえます
他には『バクマン。』のリリー・フランキーさん、『バードマン あるいは（無知がもたらす予期せぬ奇跡）』のエドワード・ノートン、『ストレイト・アウタ・コンプトン』のポール・ジアマッティ、『マイ・ファニー・レディ』のリス・エヴァンス
続いて〈脚本賞〉
に〈監督賞〉
〈脚本賞〉…大根仁（『バクマン。』）
原作漫画を読んでないけど…と云うか、読んでなかったから功を奏した(？)のかも知れませんが、きちんと見せ場を幾つも用意している作りに感服致しました
他には『あん』の河瀬直美さん、『はじまりのうた』のジョン・カーニー、『マイ・ファニー・レディ』のピーター・ボグダノヴィッチとルイーズ・ストラットン、『バードマン～』のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
〈監督賞〉…ジョン・カーニー（『はじまりのうた』）
前作『ｏｎｃｅ ダヴリンの街角で』も大変素晴らしい恋愛映画でしたが、今回も負けず劣らず素晴らしかった
前作同様、音楽も大変お見事
他には『あん』の河瀬直美さん、『アメリカン・スナイパー』のクリント・イーストウッド、『ナイトクローラー』のダン・ギルロイ、『バクマン。』の大根仁さん
ヨシ、では主演賞に行ってみよー
〈主演女優賞〉…樹木希林（『あん』）
佇むオープニング場面から、いきなり夢中に…
観ている最中はただただ夢中なだけですが、観終わった後は〈存在感〉とか〈器の大きさ〉とか、そんな言葉がよぎりまくりました…圧巻。
他には『福福荘の福ちゃん』の大島美幸さん（←まァ、男役だけど…って、その方が凄いよ
）、『はじまりのうた』のキーラ・ナイトレイ、『ラヴ・ストリームス』のジーナ・ローランズ、『マイ・ファニー・レディ』のイモージェン・プーツ
〈主演男優賞〉…マーク・ラファロ（『はじまりのうた』）
此の役の凄いところは、大人の男のかっこよさのみならず、かっこ悪さまで描かれてるところ
そんな男を、マーク・ラファロが見事に演じてくれました
他には『アメリカン・スナイパー』のブラッドリー・クーパー、『バードマン～』のマイケル・キートン、『マジック・イン・ムーンライト』のコリン・ファース、『ナイトクローラー』のジェイク・ギレンホール
それでは、いよいよ〈作品賞〉
…に行く前に、毎年恒例の〈裏作品賞〉を…つまりは〈ワースト作品賞〉を発表しましょう
〈裏作品賞〉…なし
寂しいけど、なかったの
裏作品賞常連であるキム・ギドクの映画を観ていれば…と思ったけど、先日観た最新作は強烈さに欠けてましたから
では〈作品賞〉を発表しますが、今年もベストテンで参ります
〈第10位〉…『アメリカン・スナイパー』（クリント・イーストウッド監督作品）
エンドクレジットが流れた時の鳥肌が物凄かった…イーストウッドは裏切りません
トム・ハンクス主演の最新作も楽しみです〈第９位〉…『バードマン あるいは（無知がもたらす予期せぬ奇跡）』（アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督作品）
ワンカットかと見紛うような、奇跡的な作品
久々だったご贔屓のエドワード・ノートン、恐ろしくパンチ力のある演技で最高っした…それにしても此の映画、タイトルも監督の名前も長いネ〈第８位〉…『残穢－住んではいけない部屋－』（中村義洋監督作品）
…みんな、今公開されてるから観てごらん？すんごく怖いから
松竹試写室で観た私は、帰りにお手洗いに入れなかった上に、しばらく地方のホテルに泊まった時も電気消して眠れなかったんスから（←それは、此の作品を観る前からだろ）〈第７位〉…『マイ・ファニー・レディ』（ピーター・ボグダノヴィッチ監督作品）
ちょっぴり野暮ったさを感じたのですが、とっても気分良くさせてくれたラブコメでした
伝説の男・ボグダノヴィッチ、万歳〈第６位〉…『ストレイト・アウタ・コンプトン』（Ｆ・ゲイリー・グレイ監督作品）
とにかく作品の熱量がハンパない
そして、めちゃくちゃ面白いまだ間に合う、シネクイントへＧＯ
〈第５位〉…『福福荘の福ちゃん』（藤田容介監督作品）
いいねェ、ほっこりしてて
大島美幸さんが男役で主人公をつとめたラブコメなのに、それがきちんと成立してるのが凄い〈第４位〉…『バクマン。』（大根仁監督作品）
何度も来る栄光と挫折に、主役の２人と共に一喜一憂させられました
小松菜奈さん、激烈に可愛い大根仁さんは、矢っ張り凄い
〈第３位〉…『セッション』（デイミアン・チャゼル監督作品）
「チャーリー・パーカーがバードと呼ばれるような名演奏家になったのは、演奏中にジョー・ジョーンズからシンバルを投げられたからだ。いいか？此の世で最も演奏家をダメにする言葉は〈グッド・ジョブ〉だ」…ラスト、壮絶です
〈第２位〉…『あん』（河瀬直美監督作品）
樹木希林さんの存在感が、とてつもなく大きい
物語も演出も、静謐さを帯びて素晴らしい〈作品賞〉…『はじまりのうた』（ジョン・カーニー監督作品）
今年の正月に再見して、ベストワンに決めました
大人な恋愛関係を描いた物語も最高だし、何と云っても音楽がとにかくいい矢っ張りサントラが欲しいよ～
…てな感じでおます
毎年の事ではありますが、矢鱈と長いものをご一読くださり、有難うございました
コレが皆さんのＤＶＤレンタルに役立てば、王ちゃんは嬉しく存じます
今年も映画を観まくって、本業に反映させるぞ
オーっ