『シンデレラ』を観た帰りにTSUTAYAへ寄って『ブルージャスミン』を借りて再見しました

昨年の5月に公開されたウディ・アレン作品

ケイト・ブランシェットにオスカーをもたらした映画であります

再見してみると、矢張りとても良く出来た作品ですね

飛行機で隣りに座った老女にジャスミンが一方的に過去の栄華を語り続ける冒頭で、いかにジャスミンが危うい女かが伝わってくる

独り言をブツブツ云う現在と、華やかに暮らしていた過去とを交互に映すから、現在の堕ち様が際立ちます

〈ど〉がつくくらいに深刻な物語なのに、音楽が矢鱈と呑気だから鑑賞後が不思議ともたれない
そこがウディの凄いところ
自分の夢見た通りに上手く再起が出来そうなところで、妹の元夫オーギーと出くわし破滅するのですが、その時オーギーの吐いた…
「そう簡単に過去の恨みを忘れない奴もいるんだぜ」
…って台詞が、ズンと胸に響きます

伜からも見放され、妹の家を放心状態でふらりと飛び出し、ベンチに座り空を見つめながら独り言を云うラストは圧巻

とにかくケイト・ブランシェットが素晴らしい
皆さんも是非観てください

