昨日は、名古屋へ


〈名古屋市西文化小劇場〉にて【おねうち花の木寄席 桂吉坊・三遊亭王楽ふたり会】

上方の本格派・桂吉坊師匠との二人会です


楽屋入りすると、既に吉坊師匠は到着されておりました
久方振りにお会いしましたが、相変わらず爽やかなお方だ
先ずは、番組の順番決め
とりあえず…吉坊
王楽
〈仲入り〉
王楽
吉坊
…に決まりました

開口一番の吉坊師匠、ネタは何といきなり『崇徳院』
本寸法のお見事過ぎる『崇徳院』に、王ちゃんは聴き惚れるばかり

続いて私は『竹の水仙』
いいお客様に助けられちゃいました
休憩はさんで私の二席目は、自作の『パパずれてるゥ!』
本格派の方の前で演る噺ぢゃないですよね
トリの吉坊師匠、上がって直ぐに…「あの後、私は何を演ればいいんでしょう…今、王楽さんが『お先に勉強させて頂きました』と云ってましたが、何を勉強したんでしょう?」と、大変有り難いお言葉を頂戴しました

吉坊師匠の二席目は『狐芝居』
初めて聴かせて頂きましたが、コレがもう大変素晴らしい一席
狐が『仮名手本忠臣蔵』の四段目を演ってるところへ、晴れ舞台を夢見る役者が由良之助として乱入するのですが、コレが実は…ってな噺なんですが、芝居に詳しい吉坊師匠の四段目の型が美し過ぎて、ただただうっとり



とてもメルヘンチックでクラシカルな香りが漂う此の噺、何と落語作家の小佐田定雄先生による新作だそうな



…て事は今回の落語会、図らずも〈前半古典・後半新作〉の会になった訳です
…ただ後半は〈下品な新作・上品な新作〉と別れましたがね

御来場の皆様、また劇場の皆様、誠に有難うございます

終演後、下座の浅野美希さんも交えて、名古屋駅の居酒屋で3人で呑みました

そこで吉坊師匠の師匠である吉朝師匠の稽古のつけ方、また大師匠である米朝師匠の稽古のつけ方がどんなものかを拝聴させて頂き、とてつもなく勉強になりました

「木戸銭を払わなくちゃいけない話だ
」と思ってたら、それどころか御馳走にまでなっちまいましたワ~


吉坊師匠、恐れ入谷の家具センター
有難うございました、また二人会を宜しくお願いします
さて
今日は、しのぶ亭にて桂枝光師匠との二人会
2日続けて、上方の先輩に胸を借ります



