

昨日は〈テアトル新宿〉にて『恋の罪』を観ました。
邦画界の反逆児・園子温監督の最新作。
そう…園子温と云えば、アノ『冷たい熱帯魚』の監督さん。
そう…『冷たい熱帯魚』と云えば、アノ3月11日に観ていた作品。
韓国の鬼才キム・ギドクと同様、園子温監督の作品は、怖いもの見たさな感覚で、ある意味「待ってました」な最新作。
20世紀末に、渋谷区円山町で起きた殺人事件にインスパイアされ、セックスと狂気に彩られた3人の女性の壮絶な生き様を映画化したらしい…矢張り、セックスと狂気に彩られてるのね?
美容院行って、早めに劇場に着いて、図らずもサービスデーだったから 1,000円で入れて喜んで、ロビーで以て弁当食ったり新聞読んだりしてたら、館内から〈映画の音〉と思しき叫び声やらぶっ刺すような音やらが聞こえてきて、映画途中にも拘わらず何人かのお客様は、外に出てくるではないかいな…オイ、大丈夫か? (゜ω゜?)
『冷たい熱帯魚』を観た後のトラウマったらなかった…だってアレを観た後、どこで〈でんでん〉さんを見ても「此の人、こんなニコニコしてるけど、ホントは物凄く悪い人なんだぜ…」としか思えませんもの。
さて、今回はどのくらい強烈なんざましょうか…
…
……
………
ぐ…
ぐったり… (-_-;)
『冷たい熱帯魚』もそうでしたが、約2時間半もの長尺モノにも拘わらず、その長さを感じさせないのは流石ですが…
観ている間中、観客を油断させてくれないです。ぐったり。
オープニングから闇の世界に引きずり落とし、出せる限りの暴言やエログロの数々に、げんなりさせられたり、たまに魅せられたり…。
是か非かをすぐに解答出来ない作品であります。そういう点で、此の時代にある意味必見の作品なのかも知れません。
サービスデーの為、立ち見のお客様もいらした。とにかく『恋の罪』は、ヒットをかましているらしい。要するに現代の方々は、此の香りを求めてるっちゅう事ですわね?
でも此処まで表現が来ちゃうと、あとは…ああ、矢っ張り〈非〉かなァ?
女優3人が、文字通りの体当たり演技。惜しむらくは、水野美紀さんから〈闇〉が感じられなかった事か。堕ちていく神楽坂恵、お見事。
何だか上げたり下げたりみたいな文章になりましたが、皆さんの目でお確かめください。凄まじいです。
そういえば、アノ樋口毅宏さんが熱烈なラブコールを寄せていた…強烈な作風、似てるっちゃあ似てるのかな?