こんにちは。
「KAWAくらしデザイン室」
川嵜あきこです。
お知らせ
さて、今月の
『インテリア・整理収納関連本のご紹介』
月一で書くと決めたのに、
今月は何かと忙しくて、
危うく書きそびれるところでした。
「例え誰も見てなくても1年は続ける!」
と決意したのに
2回で終わりではシャレになりませんわ。
と言う訳で、今月のご紹介は!
『センスにたよらない 感じて、考えるインテリア』崇島亮著
皆さん、YouTubeチャンネル
「クリエイティブの裏側」
はご存じでしょうか?
今の時代は
「知ってる!毎回見てる!」
という人と
「誰?知らない~」という人とに
二極化しそうですが。
私は何年か前、たまたま目に留まり。
ユーチューバーについて
今以上に分かっていない頃だったので、
「インテリア系ユーチューバーなんて居るの!?」
と驚いた覚えがあります。
そう。
前置きが長くなりましたが、
インテリア系YouTubeチャンネル
「クリエイティブの裏側」主宰、
崇島亮さんの著書です。
発行は2021年4月なので3年ほど前ですね。
本屋さんで見つけ、購入しました。
本の主題は
「センスの正体」を数値化し、
誰でも70点くらいのおしゃれな部屋を作れる事を目指す
というもの。
この「70点」、
というのが実に良いんですよね。
資格試験や受験も100点を目指すより、
分からない問題は捨て、
70点くらいの合格ラインを
確実に目指す方が効率が良いですから、実に合理的です。
そしてその、
70点を目指すためのアドバイスが
21項目に分けて書かれています。
一つ一つの項目は2~6ページ。
短いので、とても読みやすいです。
ネタバレになってしまうので、
あまり詳しくは書けませんが。
「なるほどなぁ」
「説明上手だなぁ」と
思ったポイントを幾つかご紹介します。
シンプルとディテールという定義
建築用語では、ディテールは細部の設計の事。
美しいと感じる建築には、
必ず良く練られたディテールがあり、
逆にディテールが雑だと、
ぱっと見良さそうな建物でも何となくいまいちになってしまう、
というくらい重要なものなのですが、
それとはちょっと話が違って。
ここで言うディテールは、シンプルの対義語。
「味があって雰囲気のある物」
「家具や壁紙、ファブリックなどで、存在感のある物」
を指します。
この
「シンプルとディテールの割合」
という考え方が
この本の中ではとても重要だという印象を受けました。
ちなみに6:4が基本です。
海外インテリアを参考にする時の注意点
海外では日本に比べ部屋が広く、
天井や窓が高くて大きい場合がほとんどなので、
そのままマネをすると、
どうしてもごちゃごちゃとした印象に。
その原因を、お部屋の空間の広さ(体積って事でしょうね)から
欧米の場合はシンプル:ディテール=5:5がちょうど良く、
日本の場合はシンプル:ディテール=6:4にするとちょうど良いので、
そのままマネせずにバランスを考えようね、と説明しているのが
とても上手だなぁ、と思いました。
モノトーンとカラーのバランス
モノトーンと言っても、白黒グレーだけではなく、
木製の家具なども入ります。
先ほどまでの「シンプル」に入る部類ですね。
こだわりのないアイテムは基本的にモノトーンにして、
こだわりたい部分、
自分の個性やセンスが出るもの
(家具や照明、置物や観葉植物など)
をお部屋の2割~4割にして、目立たせる。
これも分かりやすくて良い説明だな、
と思いました。
おそらくデザイナーさん出身なので、
YouTubeやインスタの投稿を見ても、
視覚的なインテリア、
写真や動画に映えるインテリアを作るのが
とてもお上手だな、と感心します。
とかく使いやすさや動線、
空間を3次元でとらえる所から入る
建築設計屋さん目線の私とはまた違い、
非常に面白い。
動画はどうしても時間がかかるので
毎回見ている訳ではないですが、
色々と勉強になります。
「クリエイティブの裏側」のチャンネルを毎回見ている人には、
これと言って新しい情報は無いのかもしれませんが、
動画だと長いから要点だけ知りたい!
という私のような人にはぴったりの本。
この本の内容を
自分のお家に落とし込む事が出来れば、
70点どころか90点くらいのインテリアが出来そうです。
ただ。
本も動画も見たけど、
それを自分のお家に
どう応用できるのか分からない!
という方や。
やりたいけど、考える時間が無い!
忙しいの!
という方は。
ぜひ、私にご相談を。
3月分のインテリアコーディネートサービスを
2月28日(水)から募集しますよ。
よろしくお願いします♪
・・・と、
良い感じで宣伝に繋がったところで
本日はおしまいです。
今回も最後までお読みいただき、
どうもありがとうございました(^ ^)