一度覚えた名前でずっと間違えていました。

 まぁ、恥ずかしながら、そんなの日常茶飯事ですけど・・。

 この花の名前もそうです。

 

 

 「イワインチン」です。 でもずっとずっと「イワイチリン(岩一輪)」って呼んでいました。

 


 

 イワインチンを漢字にすると「岩茵陳」になります。

 なんとも・・中国でしょ。

 キク科、キク属の多年草です。

 キク属なので正統派でしょう。

 

 

 そしてこのイワインチン、図鑑に日本固有種とありました。

 故郷は本州の中部山岳~東北南部あたりのようで、狭い範囲です。

 それも南アルプス、北アルプスなどが好みのようです。

 

 

 茎は直立して叢生します。

 葉っぱは特徴的なデザインです。 互生して付きますが、羽状に深裂しています。

 細長く裂けています。この葉の裏には気が付きませんでしたが綿毛が密生しているようです。

 

 

 やっぱり、名前の「インチン」が気になります。

 それで調べると、インチンは葉っぱが生薬の「インチンコウ」と呼ばれている「カワラヨモギ」に似ているからのようです。

 

 

 そしてインチンで高山や亜高山の岩場に生きるので「岩」がつきました。 

 

 

 花は小さいちいさい筒状花の集合体です。 周りの舌状花はありません。

 そして総苞は広い鐘形で、総苞片は3列になっています。


 

 別名を「インチンヨモギ」というそうです。

 ヨモギなら親しみも出ました。