近所の公園の片隅に植えられていました。
気がついたら花も終わりなのかしら、でもツボミもあるけど・・花びらが結構落ちていました。
名前も不思議、花も質素です。
「ユスラウメ」です。 漢字では「梅桃」とか「山桜桃」と書くようですけど、なんでこれを「ユスラウメ」って読めるの?
バラ科、サクラ属の落葉低木です。
生まれ故郷は中国の北西部~朝鮮半島やモンゴル高原だそうです。
日本に連れて来られたのは江戸時代の初期のようです。
名前の謎、結局確かなことは不明でした。
図鑑や飼料によって・・・
①牧野先生が「食用出来る果実を収穫するのに、樹をゆすって落としたので、「ユスル」→「ユスラ」になった。
②花の枝葉が風に揺れる様子からついた。
③この樹が移植しても丈夫で「移して楽しむ」という意味の朝鮮語「イサラ」に由来する。
などがありました。
はっきり言ってますます謎です。
そしたら、そもそもの桜を意味する漢字は「櫻」、この字は「ユスラウメ」を指す漢字でした。ユスラウメが実ってその果実を「首飾りを付けた女性に見立てた」ことで出来た字だそうです。
なんか難解・・。
小枝がたくさん分枝していて、枝に細かい毛がいっぱいありました。
図鑑には「一年枝や若枝に褐色の短毛が密生する」とあります。
葉っぱはこれからですが、葉と花が同時か、花がやや早く咲くもので、この樹は花が先です。
葉は楕円形で葉脈に沿って凸凹があって、細かい毛があります。
花はこのとおり。
シンプルです。
白~淡紅色の花で、葉脈から1つつけます。
花びらは5つ、雄しべは15本、雌しべは1つです。
このサクラは果実ができます。
赤く熟すと食べられます。