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選挙だ野球だ将棋がと言った人間的な
ものとはかなり違うお話。

よく知られていることですが、通常の恒星に
よる核融合では構造的に安定した鉄以上の
金やプラチナの重金属はできません。

では、どうして今の宇宙に金やプラチンなど
鉄以上の重い元素があるんでしょう。

実はビッグバン以降数億年でできた恒星
が崩壊する過程できています。

当然、重金属以外の宇宙のチリなども拡散し
それらを核としてあらたな恒星ができ、その
恒星が中性子星やブラックホールや超新星
爆発などを起こしていくことを繰り返します。

今回の記事は、恒星のプロミネンスもまた
周囲の惑星など周囲の宇宙に影響している
というもの。

観測史上最大の「紅炎」とらえた 星の重力振り切って宇宙空間へ放出

 京都大と国立天文台の研究チームが、地球から
約400光年の恒星で、観測史上最大の質量を持つ
超高速のプロミネンス(紅炎)をとらえた。恒星の
重力を振り切って、宇宙空間へ放出されていた
ことも確認された。
ー中略ー
 研究チームは、オリオン座の方向にあり、巨大な
スーパーフレアをよく起こす「RS CVn型連星オリオン
座V1355」という恒星に注目。京大岡山天文台
(岡山県浅口市)にある、東アジア最大級の口径
3・8メートルの望遠鏡と、NASAのTESS衛星を使って
特定の波長帯の光で観測した。
 2020年12月19日深夜に、この星からの光が増えて
いることを検出。太陽での最大級のフレアの約7千倍
にあたる規模のスーパーフレアが起きていたことが
わかった。
ー中略ー
 高いエネルギーを持つプロミネンスが恒星から外に
飛び出すと、周囲の希薄な物質や磁場をまとい、
放射線粒子をつくって、惑星間に伝わっていく。温室
効果ガスの生成など惑星の大気組成に影響を与えたり、
有機物の元となる分子をつくったりしているのではない
かとも考えられるという。



<参考>

The following article is Open access
Detection of a High-velocity Prominence Eruption Leading to a CME Associated with a Superflare on the RS CVn-type Star V1355 Orionis
https://iopscience.iop.org/article/10.3847/1538-4357/acb7e8