令和2年度「日本絹の里大学」で講師をさせていただきました。

これは、群馬県立日本絹の里が主催している講座です。

11月14日(土)でした。コロナの影響で、例年よりも募集人数を制限しての開催でした。

講座終了後は、使用した机や椅子はすべて拭き掃除されていました。会場は2階でしたが、その階段も終了後は閉鎖してやはり消毒するようでした。

 

この日の講座は、前半:和田雅之氏『日本の神々と養蚕信仰』、後半:東宣江『上州座繰器とその糸について』でした。

 

和田さんは安中市にある咲前神社の宮司さんです。咲前神社は境内に絹笠神社があり、他にも養蚕信仰が豊かな神社です。和田さんのお話の中に京都太秦の蚕ノ社のことがありました。わたしは学生時代から7年間を京都で過ごしたのですが、そのときに蚕ノ社の近くに住んでいまして、機織りで生計が立ちますようにとよくお参りしていました。懐かしかったです。

 

わたし自身の講座では、上州座繰りを知る切掛けから、座繰器や糸についてお話させていただきました。

蚕糸のことを重点に情報発信をしている日本絹の里の講座ですから、受講される方は蚕糸に関してすでに勉強なさっている方々だし、中には座繰りをしている方もあるでしょう。そうした方に私はどのようなお話ができるのかと悩みました。少しでも受講いただいた皆さんに新しい情報が発信できていたら幸いです。

それにしても、研究者の方々というのはすごいですね。今回の準備で、自分が持っている情報や知識は確かなものなのか、改めて調べることがかなりありました。インターネットは本当にありがたくて、フリーで読める関連論文もヒットすることがありますね。拝読すると、どれだけの時間を掛けて丁寧に調べているのだろう、仮説を立てるのだろうと感嘆します。わたしは、そういう訓練をしていませんし、形だけ真似っこした、にわか仕込みはダメだって準備をしながら心底思いました。

 

この講師は、講座の内容を日本絹の里の紀要に寄稿することになっています。

ちょうど今、昨年度の講座を踏まえた紀要(2019 第22号)が発刊され、ミュージアムショップで販売しています。去年の講座は受講したかったですね。