20日から春蚕の飼育が始まりました。

昨年の2蚕期は蚕種(卵)を取り寄せて掃立から行いましたが、今回は当館の都合で稚蚕期の飼育を農協さんに委託しました。群馬県の稚蚕飼育所では孵化から10日間の飼育を委託できます。蚕のステージは1令〜5令期まであり、当館へやって来るのは3令期末まで育った蚕です。

 

 

 

 

当館では、3年前からton-caraと組んで養蚕ワークショップも開催しています。

20日はそのスタート日でもありました。今春も参加くださる方々があり嬉しいです。始まったばかりですから、もしご興味があれば今からでも参加できます。単日参加も大歓迎です。「蚕が桑を食べている音を聞きたい」「蚕が糸を吐いて繭をつくるところを見たい」など、それにベストな日があるのでご案内します。お問い合せ、お申込は以下まで。

 

くらし手仕事舎 ton-cara

tel : 027-368-2370 mail : mail@ton-cara.com

 

 

 

 

 

桑の収穫風景です。剪定鋏を初めて使う人が大半なので使い方からご案内します。

 

 

 

 

 

午後、農協まで蚕を迎えに行きました。農協の資材を見聞。農具や桑畑に入れる肥料にどんなものがあるか実際の商品を見て成分や価格を把握するのは大切です。

 

 

 

 

 

専用コンテナで運んできました。1つのコンテナに1万5千頭の蚕がいます。

 

 

 

 

 

平籠に移し、食べやすいように刻んだ葉を与えているところです。

 

 

 

 

 

少し桑を食べたら眠に入りました。脱皮したら4令になります。

 

今春は稚蚕飼育を他社に依頼したことで他の仕事ができました。手間と時間をお金で解決。体も楽が出来ます。稚蚕期の飼育は桑も少ししか食べませんから1日に携る時間は短いのですが、他の仕事と兼ね合いをつけることが面倒な場合があります。稚蚕飼育を委託出来ることは農家にとってメリットが大きいです。1つは稚蚕期は病気に掛かりやすいので専門家に任せられるのは安心。もう1つはコストの削減。稚蚕飼育の設備投資が不要になることと、労働面でのことです。これに関しては大規模農家になると自家で行った方が低コストだと聞いています。この有難い仕組みは縮小していますが、この仕組みがあるうちは群馬県の養蚕は大丈夫です。