高崎美術館で3月31日(日)まで開催している『モダンデザインが結ぶ暮らしの夢』に行ってきました。

写真は美術館に隣接する旧井上房一郎邸。ここを訪ねるのはかなり久しぶりです。

 

 

 

 

 

今回の企画展は、ブルーノタウト、アントニン&ノエミ・レーモンド、井上房一郎、ジョージ・ナカシマ、イサム・ノグチ、剣持勇の仕事を取り上げています。世代や職能もさまざまな7人が同時代に西洋と東洋の手技に触れ、生まれたそれぞれのモダンデザインを実際の品や図面で見ることが出来ます。

 

 

 

 

 

さて、この企画展を見に来た目的は、展示の中にブルーノタウトがデザインした伊勢崎銘仙が数点あると聞いたからです。井上房一郎のアイデアで着尺巾ではなく、広幅に織られました。広幅銘仙は井上が銀座に開いた家具工芸店「ミラテス」の主力商品だったそうです。

 

伊勢崎銘仙といえば併用絣による色鮮やかでハイカラな模様を想像しますが、展示されていた生地見本の柄は伊勢崎太織を思わせる手括りの素朴な絣のような十字、井げたや縞でした。色使いも落ち着いていて伝統的なものを崩していない。先に太織を思わせると書きましたが、糸の太さはタテヨコ共に細く、繰糸機によるものと思います。タテは生糸かも知れない、そのため絣柄も小さなパターンで、打ち込みがしっかりした薄手の平布に見えました。色柄で日本を感じさせながらも布全体としてはテクスチャーがプロダクト的であるところが、モダンに感じさせるのかなと勝手に解釈、企画展の主旨と照らし合わせて納得しておりました。

 

1936年とありました。井上が高崎につくった織物製造組合とも関係があるのでしょうか。今回の企画は木工がメインなので、いつかテキスタイルの視点からの企画もしていただけたら嬉しいな。木工に比べると現存数が少ないかも知れませんが。

 

ちなみに、この生地見本は群馬県立近代美術館所蔵でした。この銘仙は図録にも載っていますが、実物とかなり違うので気になる方は是非実物を見てください。

 

 

 

 

 

 

さてさて、ここからはおまけエピソードです。

高崎でブルーノタウトといえば、竹皮編みを連想される方も多いのではないでしょうか。

29日まででしたが、前島美江さん(西上州竹皮編でんえもん)監修の花かご作りのワークショップがあり参加しました。

 

 

 

 

 

 

 

スタッフの女性に教えていただきながら10分くらいで完成しました。編むことにも関心があるので、とても楽しかったです。

 

素材が竹皮でとても軽いので、花を挿すにも花瓶を中に入れると重すぎるよねと考えていたら、その女性が「ヤクルトの容器とかを入れて挿すと良いですよ」とアドバイスをくれました。

わたしは、「おおっ、それは容器が軽いから良いですね!」と意気揚々と立ち去ったのです。

 

しかし、その後、わたしの返事は正解ではなかったことに気づくのです。。。

 

 

 

 

 

ヤクルトの容器をデザインしたのは剣持勇なのですよ。。。

 

ここの返しは「剣持勇だけに!」とウインクして見せるところじゃないですか!!

 

スタッフさんに上手く返したかったな。

非常に残念や。

 

ああー、ざんねんや〜。

と思いながら、ヤクルトを買って帰路に着いたのでした。