渡邊志乃さまの布

 

先日、染織家の渡邊志乃さまが布を贈ってくださいました。

渡邊さまは、北海道札幌市で葛布の帯を制作していらっしゃいます。制作に使う葛の糸はご自分で蔓を採取するところから取り組まれています。

 

いただいた布には、葛と一緒に当館の座繰り糸が織り込まれていました。

私の撮影では、布の色や表情が想うように出せませんでしたが、手引きの座繰り生糸と葛の繊維が独特の輝きと力強さを醸し出しています。角度によって、夜が明け始めた海の水面(みなも) を見ているような、積雪が陽をあびて溶け出してキラキラ光っているように見えます。ずっと眺めていたくなる布です。

 

このキラキラは、渡邊さまが葛糸をご自身で作り出していらっしゃるからこそ表現できるのだと感じます。こちらは「わーっなんて素敵なんだろう!!」と感嘆しているのに、同封されたお手紙には「まだまだ精査が必要」と書いていらっしゃいます。ここからまだまだ先があるのだと、改めてワクワクいたしました。

 

 

 

 

 

それで、やっぱり素直にステキなものは、素敵なのです。

いただいた布は、渡邊さまが帯地を制作する時に少し長めに整経されて贈って下さったものなのですが、この帯地が日本民藝館展で準入選なさったのだそうです。おめでとうございます!!!

 

ちょうど、これから東京でこの作品を観ることができます。

日本民芸館展 ー新作工藝公募展ーは、12/9〜12/23まで開催されています。

 

● 渡邊志乃(雪草)さまのHP :  葛布の帯 / 札幌手稲

HPの他、インスタグラムにも素敵な作品がたくさんアップされてます。ぜひご覧ください。