・・・つづき、目的の本が手に入り、特産コーナーで「いさみや」手焼き煎餅と花パンを購入したらすることが無くなった。そういえば、桐生地域地場産業振興センターのHPに「民族衣装展」て載っていたなと思い出し、販売員さんに聞いてみたら4階にあると言う。

 

エレベーターの横壁に貼り紙がありました。

 

 

 

 

 

 

民族衣装を展示した部屋はひっそりとしていました。

誰もいないけど、静かな中に情熱を感じる。この内容を無償観覧できるなんて、センターさんスゴイ!!

 

桐生地域地場産業振興センターには桐生市が所有する数万点に及ぶ染織品やそれに附随する資料が保管されていて、定期的に公開展示しているそうです。これらの染織資料は数種類に分類され、管理運営されています。その中心は「桐生笹川コレクション」で、世界各地の民族衣装などの染織品と衣生活に関する資料は約2000点になるそうです。その他、大正年間の見本帳、桐生産地商品見本や試作見本(桐生生産の染織標本)、染織資料関連文献があります。

 

 

 

 

 

 

現在の展示は『グァテマラの民族衣装Vol.1』。

"グァテマラで織物の盛んな村々は中部から北西部に集中しており、代表的なものだけでも80余りの村があります。近代化に伴い織ることをやめてしまった村や異文化の流入により特色が薄れてしまった村などもありますが、まだまだ特色のある織物を続けている村もあります・・・"

 

たくさんの展示物から、好みのものを記します。憶えておきたいので。

 

 

 

 

 

 

《サン・アントニオ・アグアス・カリエンテスという町のウィピル》ウィピルは女性用のブラウス/2枚布仕立/縫取織/文様:幾何学文様・鳥・花や魚・サソリなどが織り込まれている。

 

 

 

 

 

 

《サカプラスという町のウィピル》3枚布仕立/綴織・刺繍/素材:綿・絹/珍しく綴織で文様が織られている。ヨコ縞。

 

ウィピルは1枚、または2枚か3枚の布をつなぎ合わせて仕立てるそうです。展示では2枚と3枚仕立が主でした。2枚布仕立より3枚の方が布の横幅が広いですが、展示を見る限り、その差は大きなものでも1.5倍くらいです。この仕立布の枚数の違いは、地域によって後帯機の幅が違うということがあるのか。宗教的な理由か、美意識か。

 

この企画展には、オールカラー9枚のプリントが配布されているのですが、そこにウィピルの着方について興味深い文章がありました。"ウィピルは裏返して着ることもある。これは裏側にやどる霊魂を表に出して陽に当ててなぐさめることが大事と考えられているからといわれるが、色があせないようにするためでもある。"  

 

 

 

 

 

 

《トトニカパンという町のシンタ》女性用頭飾り/綴織・平織/サイズ:30×2750/素材:絹

 

写真両脇の飾りがシンタ。"女性達は、髪を切らずに毎日丁寧に束ねて頭飾りをつける。こうすることで悪霊から身は守られると信じている。頭飾りは髪の毛に巻き込み、頭に巻いてボンボンのような飾りは耳の辺りにたらしたり、頭の上や後ろにくるようにする。" 

 

 

 

 

 

 

 

《チチカステナンゴという町のスーテ》スーテは万能布のこと。/平織・締り絣・縫取織/2枚布仕立/サイズ:930×830/素材:綿・羊毛・絹/文様:ロバ・アヒル・リャマ・花・穀物・果実・タテ縞

 

"スーテは、物を包んだり赤ん坊をくるんだり、畳んで頭に乗せたりと使い方は自由の万能布"

 

 

 

 

 

 

 

 

テクスチャーがかなり面白かったのでズーム写真。2枚布の縫い合わせが絹糸で、横縞になっている。羊毛で縫取?しているところも素材の違いが功を奏して、淡い色ながら浮き出ている、とてもユニーク。

 

 

 

 

 

 

《チチカステナンゴという町のスーテ》男性用頭飾り/平織・縫取織/サイズ:700×630/素材:綿、羊毛・絹/文様:鳥空想獣・動物・幾何学文様。

 

"四方に房がついた男性用スーテは、主に宗教儀式のときn使用する。三角に折って三角巾のように頭にかぶる。"

 

 

 

 

 

 

《南西部の都市・チチカステナンゴのスーテ》男性用頭飾り/平織・縫取織/サイズ:680×650/素材:綿/文様:鳥・タテ縞・幾何学文様。

 

 

 

 

 

 

スーテを頭に巻いて、宗教儀式に参加する男性の写真。巻き方が格好良い。

 

 

 

 

 

 

昨日ご紹介した『染織デザイン資料誌』vol.1〜vol.7は、この会場で見本を閲覧できます。

 

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●『グァテマラの民族衣装Vol.1』〜 11月4日(土)まで。

●『グァテマラの民族衣装Vol.2』12月4日(火)から開催予定。