9月1日から当館の晩秋蚕の飼育が始まりました。それと同時開催の養蚕ワークショップも。
● 繭をつくる〜桑摘みと養蚕のワークショップ ←まだ始まったばかり、これからでもご参加いただけます!
ワークショップ主催のton-caraでも、この日のブログがアップされました。詳しく載ってますのでご覧ください。
写真は、蚕に与える桑葉の説明をしているところです。桑の葉は、穂先が一番柔らかく、根に近いほど固くなります。卵から孵ったばかりの蚕に与える葉はどの辺りのものなのかご案内して、みなさんに摘んでいただきました。
適量を計り、葉を刻みます。
葉を与えているところです。
孵ったばかりの蚕と刻んだ桑。
養蚕ワークショップの楽しみは、ton-caraのお弁当♪
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2日目。葉が乾かないように湿らせた布で覆う。
1つの場所に蚕がかたまらないように、葉ごと塗り箸でやさしくつまみ上げて散らばせます。羽帚は、蚕を掃くのに使います。この時期の蚕は小さすぎるので、指とか箸でつまむと加減が難しくて弱らせてしまうことがあるのです。羽根でやさしく掬うようにして掃き降ろします。
1齢期に必要な適温度は27度、湿度は90%程です。
ワークショップの参加者の方に、稚蚕の飼育環境に必要な湿度を説明する時に使用した、湿った新聞紙。これは、長いこと農家で行われてきた稚蚕飼育に欠かせないアイテムです。葉の周りを湿った新聞紙でぐるっと囲み、その上に防乾紙をかけて密閉します。葉から出る水気もあり、内側には水滴が溜まるほどですから、これで湿度は十分です。当館には専用の保育設備があり、その室内ごと加温湿するので、現在は必要ありません。
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4日目。朝には眠になりました。場所を拡張して、石灰散布。
これが、当館の稚蚕の保育設備。
以前、この設備についてブログに書いたので、もしご興味ありましたら読んで下さい。
この日の夜には1齢眠から起き、2齢期に入りました。
下の動画は、その様子です。↓
蚕が起きたので、網を掛けてその上に新鮮な葉を置きました。下の葉には石灰がまかれているので、蚕たちは新鮮な葉をもとめて網の上に上がってきます。完全に網上に登ったら、下の古い桑を片づけます。










