わたしの養蚕と繭

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先週の日曜日(1月7日)に放送されたBS-TBS「こころ ふれあい紀行〜音と匠の旅〜」をご覧くださったみなさま、ありがとうございました。二胡とギターの演奏素晴らしかったですね。

 

各所から反響をいただきました。家族や親戚が一番喜んでいたもしれません。両親には日ごろから、わたしが何をしているかは話していますから理解してくれていますが、親戚はよくわからなかったと思います。映像は偉大です。構成と編集が素晴らしくて、わたしのうだうだ会話もすっきりとまとまっていました。放送を見て安堵しました。説明下手なところが露呈してすごく反省しておりましたから。明瞭に会話できるように、もう少し努力します。

 

さて、放送の中で背景にあったのはこの繭たちです。

これは、わたしが養蚕を始めてから勉強のために育てた様々な蚕品種です。原種や交雑種が7種類とその玉繭です。注文以外で個人的に座繰りをする機会をなかなか作れずに冷凍庫に何年も貯蔵していました。今年はこうした繭たちをどうにか消費しようと、倉庫から引き上げてきました。

 

わたしは2007年から2年間養蚕農家で学ばせていただいた後、今の場所に移り、細々と経験を積んできました。倉庫から引き上げた繭たちは、わたしの養蚕の記憶です。蚕を育てることが少しわかってくると、多くの人が通る道で、次は蚕品種への関心が高まって原種を育てる流れになります。わたしもその大堂で、尊敬する先人の方々が育てた幾種もの原種を手にしてみたいと燃えました。

 

わたしの原種との出会いは「又昔(またむかし)」でした。仕事で糸をつくったのが最初で、2004年には飼育を手伝う機会があり、そこで生産した繭をもう一度座繰りするチャンスに恵まれました。糸が少ししか取れず大変な思いをしました。わたしは養蚕の経験も10年が経ち、いまその頃の事を思い返してみると、この品種はたしかに糸歩が出ないけれど、それよりも飼育環境や設備が万全ではなく繭の品質も良好とは言えなかったと思うのです。そこには当時の私の座繰り技術の未熟さもありました。今なら、あの頃より良質な繭と生糸が作れます。

 

最近の原種の仕事では「小石丸」です。次のステップとしてあったのは、原種を量産できるようにすることでした。昨年までに、箱単位で飼育し、これをお客さまへお納めしたことは大きな自信になりました。

 

いま、チャンスがあれば育ててみたい品種がありますが、それはビジネスにはつながりづらいものなので出来ずにいます。ここ数年来、育てたいと夫にも相談しているのですが叶わずにいます。近い将来実現したいです。

今年の養蚕は、当館ではまだ使ったことがない設備を導入する予定です。ton-caraさんでの養蚕ワークショップでもそれをみなさんと使ってみようと思っています。その様子は養蚕の時期になりましたらブログでご紹介します。どうぞ、お楽しみに。