くらし手仕事の店 ton-cara さんと一緒に企画している 養蚕ワークショップ(以下、WS)の5令期後半の模様です。

 

この日受講いただいたTさんは、おばあさんが元養蚕農家で、畑に少しだけ桑が残っているそうです。その剪定をしたいと話していらしたので、古木の桑が植わっている畑で作業をしました。WSでは新しい桑畑をメインで使っているのですが、この日の受講者は彼女だけだったのです。おばあさんの桑は古木なので、彼女にはこの畑での作業の方が実りが大きいと考えた次第です。

 

新しい桑畑では、わたしが最初に植えた桑の木が今年で8年目を迎えています。桑は植えて5年目から収量が本格的に上がるといいますが、本当にその通りです。幹は太く、葉が大きくたわわです。それに比べ、こちらの畑の桑は植えてから15年以上が経過しています(たぶん20年くらいは経っているのでは)。幹は細くなっていますし、枯れる木もあるので毎年収量は減っています。

 

 

 

 

 

もうおひとかたのTさん。染織の素材に関心があり、絹の現場を学ぼうと参加下さいました。4令期に受講されてから、次に蚕を見たのが9日ぶりの5令期6日目だったので、大きく育った蚕たちにビックリしていました。

 

このWSは、毎日通えば一通りのことを見て体験できますし、毎日は無理だけど養蚕の現場に触れてみたいという方は見てみたい作業内容のときにだけ受講いただけます。今回では、春蚕期に受講した方が春の配蚕日に来られなかったということで晩秋蚕の配蚕日に受講されました。今後のスケジュールでも繭を見てみたいとのことで繭かきの頃に1日のみのスポット受講される方があります。

 

 

 

 

 

黄繭種に関心を持っていただいたOさん。このWSでは一番多く参加いただいています。WSが終わったら、すぐに座繰りWSで生繰り予定です。楽しみですね!

 

写真は上蔟(じょうぞく)の日が近づき、桑の入れ方が縦から横並びへと変わりました。その理由を説明しているところです。この日(9/25付け)の内容は、ton-caraさんがブログに詳しく書いてくれています。そちらもぜひお読みください。

 

 

 

 

 

そして、とうとう上蔟の日になりました。熟した蚕をひとまず手で拾い始めるか、すぐに一斉に蚕を回収する「一斉上蔟」の作業に入るかを観察します。写真は、その見極め方を説明しているところです。

 

この日のこともton-caraさんのブログに9/29付けで詳しく掲載されていますから、お読みください。

 

 

 

 

 

熟した蚕です。体が透けて見えます。黄繭種なので、白繭種よりも透けた具合がよくわかりますね。

 

 

 

 

 

回転蔟(かいてんまぶし)を床に設置し、蔟に一定量の蚕を振り込んで行きます。

 

 

 

 

 

 

この日のton-cara 弁当! 春巻き、豚肉と白菜のあんかけ、フルーツ、珍しいのはプラムの紫蘇漬け(これは近所のおばさん作)。お夜食も用意していただきました。疲れちゃって写真撮るのを忘れましたが、おにぎりの具が楽しかったです。食べたことない具の取り合わせなのですが美味しいんです。食もセンスってありますね。フセさんのお母さんの手料理をいただく度に思います。ごちそうさまでした!!

 

 

 

 

 

 

夜10時ころの写真です。この日は夕方から激しい雨になりましたが、日中は気温が上がり上蔟日和でした。その為か夜にはさっそく繭を作り始めた蚕を確認しました。春は気温が低かったのか当日にここまで糸を吐いたのはいなかったですね。

 

ぐんま黄金の上蔟日は、この品種の標準的な飼育日数に照らし合わせると1日早いのですが、過去の日誌を見るとこの日数だったのでWSの予定をそこに合わせました。受講生の皆さんは当館が立てたスケジュールを見ていらっしゃるわけですから責任重大です。変更することなく、この日を迎えられたことに安堵しています。

 

この日に受講、お手伝いいただいた皆さま、ほんとうにお疲れさまでした!!

 

飼育工程では、この上蔟がクライマックスです。ここで気持ちが一度緩んでしまいますが、お蚕さんに良い繭をつくってもらうには、ここから数日のお世話がとっても重要なのです。これからもう少しの間、WSの方と一緒にお蚕さんの繭づくりを見守りたいと思います。