入沢風穴

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晩秋蚕の飼育が明日から始まります。ブログに書きたいことはいろいろあるのですが、筆が進みません。とりあえず、先日行った風穴サミットの内容を終わらせよう。今回はサミットの番外編です。

 

 

先日ブログに書きました「第4回全国風穴サミット in 小諸」の氷区の風穴見学の後、オプショナルツアーがありました。飛び入り参加もOKだったので行ってきました。

 

佐久市にある「入沢風穴」です。近くには、「風穴」というバス停。これは入沢風穴のことを表わしているのかな。

 

 

 

 

 

 

入沢風穴は、小諸の氷区風穴と並んで古くから蚕種を貯蔵していたそうです。佐久市の天然記念物に指定されています。伺ってみてビックリ、人家ではありませんか。お家の前には、市天然記念物の標識が建てられていました。

 

 

 

 

 

 

 

門前に「蚕種冷蔵業」の看板。数年前までこうして掛けていたそうですが、貴重なものだとわかり、今は外しているそうです。今回は特別に掛けて迎えてくださいました。

 

 

 

 

 

 

ここが入沢風穴の入り口。この風穴は、所有者の方の庭続きの山裾にあります。そのため見学するには、庭を通らせていただくことになります。一般の見学を受け入れているかは定かではありませんので、悪しからず。

 

 

 

 

 

扉口からの写真。この通路から中に入ります。いただいた資料によると、前面の石壁厚さ3m!

 

 

 

 

 

 

内部です。この風穴は、岩の割れ目から風が出る開口節理の構造だそうです。

 

所有者さんのお話では、ここは最初に掘られてから176年が経っているそうです。天保12年(1841)に甲斐の易者・内容右門義種の見立てで温泉が出るといわれて掘ったのが最初。掘削途中で岩にぶつかり断念したが、その岩の間から風が出て夏は涼しく、冬は温かかった。明治初頭頃に家業で養蚕を始め、この穴が蚕種保管に適していることがわかると風穴を広げ、明治17年には正式に蚕種貯蔵業を始めたそうです。明治23年に蚕種貯蔵法ができ、こちらの風穴は長野県知事免許第1号として蚕種冷蔵の指定を受けました。

 

 

 

 

 

 

なんと、階下へ行く階段が!

大正時代に地下を掘ったとか。この拡張を機会に大正7年には蚕の催青(蚕の卵を一斉に孵化させるため、温度湿度光線などを調節して胚子の発育をそろえること。)業を始めたそうです。

 

 

 

 

 

 

地下です。

 

 

 

 

 

 

上記でご紹介したのは、第1風穴。実は、第2風穴もあるということで、少し見せていただくことが出来ました。こちらがその概観。第1風穴はコンクリートで崩落防止がなされていますが、第2は対策が出来ていないため内部の見学は出来ないそうです。

 

 

 

 

 

 

戸口から拝見。す、スゴイ!! 地下もある。

 

 

 

 

 

 

いただいた資料にあった昔の第2風穴の写真。昭和29年の竣工時に撮影されたもの。

2階建てで延べ床面積約40坪、木製りんご箱2,000個が貯蔵できる大きさだそうです。

 

今後の課題は風穴の維持で、特にこの第2風穴の保存が大きな問題のようです。ちょっと覗いただけですが迫力がありました。入沢風穴は、明治〜昭和にわたり活気のあった風穴をいまも物語ってくれる貴重な施設です。後世に残していただきたい風穴ですね。とはいえ、第2風穴は特に個人でどうにかできる規模ではないように思いました。

 

参加して良かったです。風穴といえば、やはり山の中にあると思い込んでいたので勉強になりました。所有者さんが風穴保存を大切に考えていらっしゃることに感激しました。企画者の方々、受け入れてくださった所有者のみなさま、ありがとうございました。