最近、久しぶりに風穴を見に行きました。ブログに書こうと思ったら、それ以前に行った風穴でアップしていない場所があったので、そこからアップします。

 

2010年の10月に訪れた群馬県中之条町にある『 栃窪風穴・とちくぼふうけつ 』です。明治の終わりから昭和初期にかけて蚕種(蚕の卵)の保存に利用されていたそうです。

 

 

 

 

 

 

この風穴は東谷山の中腹にあります。山道を車で登り、少し歩きました。7年前のことなのでうろ覚えになっていますが、前日か当日の朝に雨が降ったのでしょうね。足場が濡れて、かなり肌寒かったことは覚えています。「ぐんま絹遺産データベース」を見ると見学困難となっていますが、私の感覚ではそんなに大変な道だった記憶はありません。

 

 

 

 

 

 

 

結構大きな風穴です。群馬県内の蚕種風穴としては、荒船風穴に次いで第2位の規模にまでなったそうです。

 

中之条町教育委員会の看板によると、

「平成19年1月19日 町指定史跡。(中略)明治43年に蚕種貯蔵業を始めました。施設は風の吹き出し口の周囲を石垣で囲んだ地上1階、地下2階の建物で、1階は整理室で、地下1階が冷蔵(蚕種保存)室、地下2階は氷庫として使用されました。」

 

 

 

 

 

 

こちらはもう一基の風穴。小さめでした。

 

 

 

 

 

 

風穴に向かう道すがらに見かけた建物もご紹介します。

この建物の土台近くに素焼きの土管があり、これは稚蚕飼育の小屋ではないかと思ったので、ちょうどお家の方が外にいらしたので、声を掛けて見せていただきました。

 

 

 

 

 

 

敷地内から見た小屋。

 

 

 

 

 

 

やはり、そうでした。観音開きの扉の室が2つ。「土室育・どむろいく」ですね。これは、群馬県で昭和25年に完成して、全国に普及した簡易な稚蚕飼育室です。この室内の写真はなぜか撮っていなかったのですが、こうした室の内部は10段ほどの棚になっていて、そこに蚕を載せる蚕箔(平籠)をさします。その一番底には炉が切ってあり、火鉢などを入れて室内を温めます。

 

室が2つもあるのですから、かつては結構な量を飼育していた養蚕農家さんだったことでしょう。それにしても、内容が薄くてすみません。この時はふらっと訪ねたのでメモも取っていないようです。

 

 

 

 

 

 

小屋全体も風情がありました。快く見せていただき、ありがとうございました。

おまけの猫。蚕の天敵、ネズミを捕ってくれそうな猫ちゃんだ。

 

群馬は、やっぱり養蚕国ですね。こうした軌跡は、探せばたくさんあります。とはいえ、確実に壊れて消えて行きますから、その前に興味のあるものはひとつでも多く見ておきたいと思います。