● 6/6・・・営繭1日目

 

 

蚕が繭をつくることを「営繭・えいけん」といいます。

大忙しだったお蚕上げ(上蔟・じょうぞく)が終わり、今日は皆さんと営繭中に行う作業をしました。

 

このワークショップの窓口となっている ton-cara さんも飼育中のことをブログに書いてくれているので読んでくださいね。また、次回の養蚕ワークショップの参加者を募集中です。よろしくお願いします。

 

 

 

 

 

 

1つは、回転蔟(かいてんまぶし)から落ちてしまった蚕の回収です。
落ちた蚕は弱っていることが多く、回転蔟に入れ直しても上手に繭をつくる蚕は少ないです。手をかけても成果が少ないので、当館ではそうした蚕を藁蔟に入れて繭をつくらせます。

 

 

 

 

 

回転蔟でなかなか繭をつくれない蚕も、藁蔟だと繭をつくってくれます。

 

 

 

 

 

 

 

 

もう1つは、糞尿の回収です。蚕は繭をつくるときに糞と尿を出します。1頭が出す量は少量でも数が増えると結構な湿度になります。質の良い繭をつくってもらうための環境としては多湿は厳禁です。

 

 

 

 

 

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● 6/11・・・営繭から6日目

 

 

毎日、温かい日中は外気を取り入れ、寒くなれば室内を加温し管理してきました。

 

 

 

 

 

 

藁蔟に入れた蚕も、こんなに立派な繭をつくっています。

 

 

 

 

 

 

明日はいよいよ「繭かき」です。回転蔟を床に降ろし、解体して行きます。

 

 

 

 

 

 

明日の午前中は、蔟1枚ずつを検品します。太陽の明るさを利用するので晴天でありますように。