今日は、咲前神社の春祭り・二の市でした。ご参拝いただきました皆さま、ありがとうございました。今日は晴天で、心地の良い一日でした。ちょっと風が強かったですが。

 

お友達つながりで座繰りを見に来てくださったり、夕方には地域の学童保育の子供たちが参拝がてら大人数で代わる代わる座繰器を回して行きました。沢蟹を守る会の方が焼きそばやかき氷などをご用意くださったので賑やかでした。

 

 

 

 

 

 

そして、近所にお住まいの80代のおじさんが、ご自分で書いた民話の冊子をくださいました。おじさんのお母さんは蚕種屋の出だったそうです。お母さんから聞いた蚕の物語を逝去後まとめたものです。おじさんにとっては、とても大切なものだと思うので、それをくださったことに心が厚くなりました。

 

このお話には、娘と馬と蚕が出てきますが、馬頭婚姻譚ではありません。それでも、娘が死ぬことや生まれ変わりとして蚕が出てきます。繭から糸が取れることを発見するくだりは、かなり興味深いです。当館にありますので、ご興味ございましたらご来館の時にお読みください。

 

 

 

 

 

 

そして、お祭りの2日前に急きょ決定して展示した座繰器たちです。

左から、角枠手挽器、丹後の座繰器、前橋座繰器、奥州座繰器、富岡座繰器、機場座繰器です。状態が良好で、自分で説明できるものだけ持って行きました。道具は動かすとより面白いので、そういうレクチャーもどこかのタイミングでできたら楽しいかなと思います。

 

さて、咲前神社の春祭りも残すところ 28日(金)の三の市となりました。この日は、社の場所を移動した絹笠神社の正式なお披露目式をするそうです。そして、長らく刷られていなかった絹笠さまのお札も用意しているとのことなので楽しみです。当館は座繰り実演の他に養蚕道具の展示をすることになりました。こちらも、せっかくなのでちょっと変わった道具もご紹介したいと思っています。ぜひご参拝ください。