昨日の4月1日は、氏神さまの咲前神社の春祭りでした。
わたしは、ここで毎年座繰りをさせていただいています。
例年この日は天気が良いのですが、今年は小雨の中のスタートでした。境内の桜もいつもは咲き始めるのにまだ蕾の段階。今年は寒い日になりました。
そんなお天気なので、最初は参拝者もまばらでしたが、お昼近くからは増え始め、お楽しみの投げ物のときには例年の賑わいになりました。
さて、座繰りの場所は、本殿の北にある末社の絹笠神社の前です。
今年は、地元の企業さんが創立60周年を記念して、この絹笠神社の祠が入る建物を新築してくださいました。それにともない周辺も広くなり明るい場所になりました。
こちらが新しい建物です。立派になりました。
場所も少し動きました。建物は本殿の方角を向いていたのが、本殿と同じ東を向きました。
咲前神社には、絹にまつわる信仰があります。その象徴はこの絹笠神社、ネコ石、ナガムシさまです。そうしたことから神社の宮司さまも絹文化を大切に考えていらっしゃいます。当館の座繰りもそうしたことから応援いただいています。
当館は咲前神社で座繰りをするときは、明治時代にこの地域で栄えた座繰製糸「碓氷社」のスタイルをお見せするようにしています。
この安中でせっかく座繰りをさせていただいているので、碓氷社の座繰りがどのようなものであったか調べています。専門家の調査にはほど遠いかもしれないのですが、製糸に関わっている者の視点からわかることもあるのではないかと思っています。咲前神社は、その発表の場でもあります。
昨日は寒い中、座繰りを見ていただき、ありがとうございました。
咲前神社の春祭りは、この4月1日が一の市で、19日が二の市、28日が三の市となります。残りの両日は一の市の賑わいはありませんが、当館は引き続きお祭りに参加いたします。ぜひご参拝ください。お待ちしております。