今日は、『くらし手仕事の店 ton-cara』さんのことをご紹介します。
くらし手仕事の店 ton-cara (以下、ton-cara)さんは、群馬県安中市に、この4月にオープンするワークショップ&ステイのできるスペースです。
 
 
当館は、店主フセさんのコンセプト「なぜ、この国の土から生まれた繊維で、この国の人の身を包むことができないのだろう」に共感しました。そこで、一緒に蚕糸のワークショップを始めることにしました。
 
 
 
 
 
 
ton-cara さんで始める蚕糸のワークショップ は、
『 養蚕から絹糸の作り方まで 』と『 角真綿作り 』です。
 
『 養蚕から絹糸の作り方まで 』では、養蚕・座繰り・撚糸・精練の工程を学んで行くことができます。これらは単体で受講できます。
 
当館が ton-cara さんと組もうと思ったのは、コンセプトもさることながら、染め織りまでプロが関わって案内して行けることです。
 
わたし(東)は、かつて群馬県中之条にある薬王園の蚕糸館で座繰りの講習を開催していました。その後も、ご依頼があれば、個別に座繰りの講習をしておりました。この間、ずっと悶々としていたことがあります。それは、「生糸作りの先のことをスムーズにご案内できていない」ということでした。もともと染織ができる方は良いのですが、受講する方のなかには、これから機織りも学びたいという方も多いのです。そこがクリアできるまでは、大々的にはできないと考えていました。
 
 
 
 
 
 
この写真は、サイトをつくるために ton-cara さんで撮影した撚糸の写真です。撚糸とは、機織りをスムーズにするために糸に撚りをかける作業です。これで布の風合いを変えることもできるので重要です。撚糸といえば、専門の業者さんに頼むのが一般的ですが、ここでは写真のように糸車を使った昔ながらの撚糸をご案内します。
 
わたしがこのワークショップでご案内したいイメージは、昔の小さな手仕事です。隣畑との境に目印で植えた桑の葉を摘み、その桑で育てられる頭数の蚕を育てる。できた繭を仕事の合間に糸にして貯める。それを繰り返して貯まったら何かに織る。自分が身にまとうもの、愛する人に身にまとってもらいたいものを時間をかけて作る。そういう手技をみなさんと楽しんで行きたいと思っています。
 
長くなりましたが、当館のワークショップ以外にも染め織りの講座が盛りだくさんです。3月にプレオープンがありますので、その開催順にご紹介します。
 
『風土に根ざした草木染』を 草木屋の山崎杜人さん。
『和綿の栽培と糸紡ぎ・織り』を 手織り おもとやの飯塚里美さん。
『織りと染め・紬の製織』を 織物作家の坂田美波さん。
 
いまから、ワクワクします。わたし自身、全部の先生の講座を学びたいくらいです。
山崎杜人さんのお仕事は拝見したことがあるのですが、確かな技術で美しい色を植物から引き出されます。他、店主のフセさんを含め女性講師陣は同世代です。それぞれが、同じ時代に様々なところで培ってきたことを見せてくださると思います。
 
また、ton-cara さんでは、受講生に向けて、自分で制作を続けたい方のために場所を開放します。当館のワークショップですと、予約すれば常設してある座繰り器などを有料で利用できます。じっくり製作したい方は泊まりで夜までできますよ。
ぜひ、楽しみにしてください。