1月28日(土)に日本テレビ『ぶらり途中下車の旅』のなかで銀座もとじさまがご紹介されました。見逃された方は、日テレオンデマンドで 2月4日(土)の午前9時24分まで無料でみられます。
 
 
 
 
 
 
番組内でプラチナボーイが紹介されました。
 
プラチナボーイは、オスのみの繭です。蚕糸研究では以前から、オスの蚕の方がメスより絹を多く生産すること、繭糸は細く長いことが知られていました。ですから世界中でオスの蚕のみを作り出す研究が行われました。そして成功させたのは日本の研究者でした。
技術的には、オスの性染色体にある致死性遺伝子の劣性遺伝を利用しています。オスのみ卵から生まれると聞くと、遺伝子組み換え蚕ではないかと思われる方もあるかもしれませんが、遺伝子組み換え蚕ではありません。
 
 
 
 
 
 
映像にあるのはプラチナボーイの繭と一般的な繭。
一般的な繭に比べてプラチナボーイの繭が小さいですね。ですが、繭糸の長さは一般的な品種が1,300mなのに対して、プラチナボーイは1,500m取ることができます。このことからも、プラチナボーイの方が細く長いことがわかると思います。
 
細いということは、同じ太さの生糸にたくさんの繭糸が入りますので、しなやかで光沢のある絹糸になります。
 
 
 
 
 
 
プラチナボーイの繭糸の太さは、他の品種に比べて僅かに安定しています。一般的な品種の繭糸は、蚕が糸を吐き始めたところから僅かに太くなり、中間から急激に細くなり、最後には吐き始めのころの太さの2分の1以下にまでなります。プラチナボーイは、その幅が狭いのです。より均一な糸が取れるということです。
 
繭糸のムラについて機械製糸では繊度検知器という精密な装置を考案して対策してきました。精密機械と科学の力を借りればある程度は押さえ込むことができるのです。
いっぽうでプラチナボーイでは元々のムラが少ないので、手作業で繰糸する場合でもムラの影響を受けにくくなるわけです。手仕事に適した品種だと言えます。
銀座もとじさまでは、作家さんによる手機の商品を手がけ、手仕事を大切にしていらっしゃいますので、プラチナボーイは最適な品種だと思います。
 
 
 
 
 
 
ところで、この番組のテロップで、「座繰り師(ざぐりし)」という言葉が生まれました。これまで取材などいただくたびに、肩書きを聞かれこまっておりました。今回もその場でスタッフの皆さまで話し合ったところ、「座繰り師」というアイデアがでました。店主のもとじさまからそれが良いとのお言葉もあり、「師」というのは恐縮なのですが、拝命いたしました。