蚕糸日記 -さんしにっき--谷川岳の風景

春蚕のお蚕上げが一段落した6月の初め、県北の養蚕を見にでかけました。
北毛は、わたしが住む西毛よりも寒い土地なので同じ春蚕でも飼育時期がずれるのです。

高速道路の赤城あたりから武尊山に白いものが見え出して、まだまだこちらは寒いのだと実感しました。写真は谷川岳です。




蚕糸日記 -さんしにっき--室内での飼育

ご夫婦二人で飼育している農家さんに伺いました。
いまの時期は旦那さんが田植えの準備で忙しいので、養蚕は主に奥さんがなさっているとのことでした。

伺ったときは、まだ配蚕からまもなく3齢期でした。
うちではやっと春蚕のきりがついて当分お蚕さんは見たくないと思っていたのですが、こうして小ちゃなお蚕さんを見るとまた飼いたいなと思いました。

このお蚕さんは、この齢期まで母屋の二階でこうして飼うのだそうです。
4齢からは屋外に建っている蚕室に移し飼育台で条桑育となります。
そして、お蚕上げになるとこの2階に回転まぶしを吊るすのだそうです。

奥さんは、うちの飼育は他と違うから参考にならないよとおっしゃっていたけれど、わたしたちにとってはカッコイイ現場でした。

こういう現場を目にするたび、スゴイな、しびれる!!になります。
特にこの農家さんは、夫と交際しているときから二人で伺いたいねと話していたお宅で、これまでタイミングが合わず2年越しでやっと伺えたので、本当にうれしかったです。




蚕糸日記 -さんしにっき--banndou

それから伺った農家さんで珍しい桑を見せていただきました。
「 坂東 」という桑です。

群馬県のHPにも載っていたので少し書くと、「 口碑に文政年間(1818~1830)に旧利根郡新治村において栽培された記述 」があるそうです。

農家さんの話では、棚にカゴをさして蚕を飼っていた時代に重宝したそうです。
葉は大きくて肉厚です。棚飼いは枝からもいだ葉だけを蚕にあたえますから、昔の飼育方法には合った桑だったことでしょう。

それにしても、西毛の春蚕のお蚕上げが終わった頃、こちらでは春蚕が3齢なのですから同じ県内でも違うものですね。桑の実も西はそろそろ終盤のころに、北はまだ実が小さく青みにすこし赤さが出始めたところでした。