三清ゴムの日常!

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ゴムスポンジメーカー、三清ゴムの日常を紹介しちゃいます。お気軽にどうぞ~

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三清ゴム工業株式会社の年末年始の休みは…

2019年12月28日から2020年1月5日

いたって普通の休みです。

長くもなく短くもなく。

いい年末年始になるといいな。

ちなみに工程いっぱいいっぱいなので、

今から注文しても余裕で来年納期ですので。

 

 

弊社のホームページは→三清ゴム工業株式会社公式ホームページ

 

硫黄架橋について

つまり加硫のことなんですけど硫黄がどういう反応をして(結合をして)

ゴムたるものになるかを適当に書きます。

まず硫黄は8つの原子が環状つまりわっかになっているんですね、

ポンデリングみたいなイメージです。

 

 

そのポンデリングに熱をかけるとばっと開いて…

これはバラバラになるんじゃなくてプレデターさんが口を大きく開けたときみたいな

イメージでぱかってなるんですね~

そしてひらいたらフリーラジカル化するんですよね、これはなにかというと

中間体でフラフラしてるからだれとでも仲良くなれる状態。

つまりウェルカムなのです。

そしてこの時誰と仲良くなるかというと加硫される側のゴムですね、

加温することによってゴムもラジカル化するのであっという間に合体するんです。

詳細は難しいんですよ。

ざっくりこんなかんじ。

硫黄がラジカル化するときに2つの中間体を作る→

それがこの前書いた二重結合の隣の炭素から水素を引き抜く→

引き抜いたところともうひとつの中間体が合体してゴムに硫黄がくっつく→

ゴムの出来上がり。

 

次はめちゃくちゃ難しい促進剤のおはなしです。

硫黄加硫は世紀の大発見ということを前回適当に書いていたわけですが、

もうちょっと詳しく、、架橋剤として硫黄が使えるのは二重結合を持つ不飽和ゴムに限られるんですね、

説明めんどくさいのでどのゴムに使えるかというと、天然、ブタジエン、スチレン、ニトリル、エチレンプロピレン、クロロプレン、ブチル、そのほかのは硫黄で架橋できません。

ポリマーの主鎖に不飽和構造を持っているつまり二重結合しているものは硫黄が使えるんですね、

この構造を持っているゴムは耐候性や耐オゾン性に劣っているし、耐熱性でも劣っています、

先に短所を書きましたがもちろん長所もあります。

引張強度や弾性は素晴らしいです、ゴムっぽいといえばゴムっぽい性質ってことです、あとは安いっす。意外と重要な要素でもあるんですけど硫黄って雑に言うとその辺にあるから安いっす。

輪ゴムみたいにびよーんて伸びて何もなかったかのように元に戻るなんて曲芸ができるのも硫黄で架橋しているからなんですよね。

そして安くて扱いやすくてのびのびのゴムを作ってくれる硫黄ですが反応がとろいんですよね、そこでこの前も書いた加硫促進の出番です、始まりは天然ゴムに対してアニリンがいいってところからです、その後ベンゾチアゾール、スルフェンアミド、チウラムと開発されていきます。なかでもチウラム系は超促進の位置づけでめちゃくちゃはやく加硫ができます、たまにアレルギー出る人いるのはこのチウラムに反応しているか天然ゴムに含まれる蛋白質に反応しちゃってます、だいたいは天然ゴム関係のラテックスアレルギーなんだけどたまにチウラムに反応するレアな人もいます。

 

つづく

架橋(加硫)は必須。

まあ加硫しなければゴムっぽいゴムにならないわけで、加硫というからには硫黄を使っていて、

この硫黄を使って架橋するという方法を発明?発見したことはめちゃくちゃすごいことだと思っています。

たまたまなのか研究に研究を重ねて編み出されたのか、ひらめいたのかは知りませんがすごい、

発見されていなかったら周りのみんなはこの業界がなかったわけだから働いてもなかったことになるよね。

ちょっと違うけどフグを最初に食べた人くらいすごいよね。

 

少々頭悪い文章になっていますが気にしないでください。

続きます。

 

硫黄の反応速度がめちゃくちゃ遅いんです。

電車でいうと各停ですね。

そんなのんきに待ってられんので(ゴム業界は荒っぽくて気が短い人が多いイメージ)、

促進や助剤なんかをぶっこんでとっとと硫黄を反応させているわけですね。

 

続く