ぴちゅうは、幼稚園の年長さんです。

お正月になっても、砂漠の星で働いてるパパが帰ってこないから

ママに内緒で会いに行こうと、ママの「銀河鉄道ビザカード」を

勝手に持ってきて銀河鉄道に乗りました。

「ママ・・怒ってもいいもん」

ママとケンカしてたぴちゅうは どうしてもパパに会いたかったのです。

 

でも、銀河鉄道の窓にママの顔が浮かびました

「ママ・・・」

ぴちゅう、やっぱりさびしくなってきたのかな・・・

なみだがぽろぽろこぼれてきました。

銀河鉄道は、真っ暗な宇宙の中を汽笛を鳴らしながら

走っていきました。そして・・・

パパのいる「砂漠の星」が見えてくると、ぴちゅうは、もう泣いていませんでした。

 

砂漠の星に着いたけど、パパの働くお城がどこにあるのか分からないぴちゅう。

そばにいた、石を運んでるおじさんに、パパの働くお城を尋ねてみました。

 

おじさんの話の通り砂漠の道をたくさん歩いて行くとやっとお城に着くことができました。

ところがぴちゅうがお城に入ろうとすると、怖い顔の門番に「入ってはダメだ」と

怒られてしまいました。

そこで、ぴちゅうがパパの名前を言うと、門番は急に「どうぞ、どうぞ」と

お城に入れてくれました。

 

お城に入ると、パパがいました。

会いたかったパパが目の前にいたのです。

ぴちゅうは嬉しくてパパのそばに走って行きました。

「ぴちゅう 来ちゃダメだ。早く帰りなさい」

パパはぴちゅうの顔も見ずに、冷たく、帰るように言いました。

パパに冷たくされて、ぴちゅうが泣いていると

そばにあった噴水がぴちゅうに話しかけてきました。

「お姫さまが魔法でパパを動けなくしてるんだよ。私も噴水に変えられたんだ」

「そうなの。あのお姫さまのせいなの?ぴちゅう 魔法といてもらえるように

頼んでくるね」

「この子、だれ?つまみだしなさい」

ぴちゅうがお姫様の前に立つと、そばにいたお付きの女の人達が

ぴちゅうを抱えて、お城から追い出しました。

パパを助けたくても どうすることもできないぴちゅう

突然、目の前にあらわれた白い布を頭に巻いたおじさんに

「どうしたの?」と聞かれて、「お姫様の魔法に負けない魔法がほしいの」

とこたえました。

おじさんは、海賊の星に行ってみるといいよと教えてくれました。

「海賊の星?そこで魔法がもらえるの?」

「たぶんね」

おじさんはそう言うと消えてしまいました。

 

ぴちゅうは 海賊の星に行くことを決めました。

 

②へつづくとな・・・旅がらす