不思議の国・・・(261) | お姫様のお散歩日記

お姫様のお散歩日記

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真っ赤なビロードの重厚感溢れるカーテンにも金糸が織り込まれ

房には純金の糸の房が使われております

テーブルは勿論椅子も純金製だと説明されると二人は眼を見合わせて

声を失うほどに驚くばかりで御座いました

『さぁ 着席致しましょうか』

『はい 申し訳御座いません 

こんな豪華な純金を使ったお部屋は初めてで御座います

これは死に土産になります』

『クリスさんそれはオーバーですよ 

この部屋はマリブル達やお爺様お婆様そして私たち家族しか使用出来ません 

ありがたい事です』

『今夜はこの老いぼれをご招待して頂き誠にありがとう御座います

誠にもったいないことで衷心から大変嬉しゅう御座いました 感謝いたします』

その時ドアからノックの音が聞こえました

『どうぞお願い致します』とレオノールは少し大きな声で言いました

するとドアが開きたくさんの執事達がそこに並ぶようにしておりました

次から次へとフランス料理が運ばれて参りました
 
先ずは前菜からのコースになっております

室内には美味しい香りが充満し

フランソワ達はおしゃべりを楽しみながら

豪華なお料理を次から次へと食事を楽しみ

笑い声も絶え間なく聞こえる素晴らしい

お食事風景にクリスやアカネールは

初めて食べる豪華な食事に驚きっぱなしで

大勢で正装して頂く豪華な晩餐会は始めての経験で余りの美味しさに

アカネールは同じシェフの最高位を取得しておりますが自分の未熟さに気付き

もっと勉強しなおさなければいけないと固く心に誓いました

楽しい晩餐会は愈々最後のデザートとコーヒーで御座います

運ばれて来た時に最高位の総料理長ピエールが入って参りました

『皆様お久し振りで御座います お変わりなく嬉しゅう御座います

今夜はフランソワ様やクリス執事とアカネールシェフがいらっしゃると伺い

お味を聞きに参りました 今夜の料理は如何でございましたか』

『それは大変美味しいお料理でした 今夜は初めて口にする料理ばかりで

皆で喜んでおりました』

『ピエールさん お久し振りです 

僕はお山で頑張っております
 
今夜お会いできてとても嬉しいです 

食事が終わりましたら学校へ帰りますので

暫らくは逢えないでしょうが色々お世話になりました 

ご恩は一生忘れません

本等にありがとう御座いました』

『フランソワ様ご立派に成られて医学部最高点で入学されたと

マリブル様よりお聞きいたしまして涙が出てしまいました 

普通の努力では入れない学校ですから

それは必死に努力を重ねられたのだと存じます 

どうかこれからもご立派なお医者様になられる事を心から祈念いたします 

今夜のデザートをお持ち致しました

存分にお楽しみくださいませ 

アカネールさん後で料理の詳細をお聞きした糸思いますので

お帰り時に調理室に来ていただけませんでしょうか』

『私のお料理などピエールさんの足元にも及びませんわ』

『お約束いたしましたからお待ちしております』

『では恐縮では御座いますが伺いますのでこちらこそ宜しくお願い致します』

『皆様ごゆるりとお寛ぎ下さいませ 失礼致しました』

『ピエールさん 大変美味しかったです ありがとう御座いました』

『お坊ちゃまもご立派に成られピエールは嬉しゅう御座います では』

ピエールは礼をして部屋から出て行きました

皆の前には美味しい香り深いコーヒーとフェラン山を模した

ホワイトチョコレートケーキにアイスクリームが美しく真っ白な

お皿の上に載せてありました

ホワイトチョコレートにはシュガーが振り掛けてありアイスクリームには

純金箔が美しく飾られております

素晴らしい芸術的な趣向に皆驚きながらも美味しそうに食べ始めました

時間は流れ行くように過ぎて参ります

フランソワは9時半のリフトでフェラン山に帰る事に成っております

皆が食べ終わったのは9時で御座いました

両親はわずかに残る時間を大切にしながらフランソワとの会話を楽しみました
 
でもとうとうその時間が来てしまいました

両親やおじさんおばさんにハグされたフランソワは皆に見送られ帰宅する執事達と

一緒に山に帰る事になっておりました

自動車に乗ったフランソワは手を振りながら暗闇の中に消えて行きました

両親達は管理人夫妻と一緒の自動車で送って頂く事に成っておりましたので

調理場へ行ったアカネールおばさんを待つために三人は階下へ降りて

カフェルームの椅子に座りフランソワの話をしながら楽しげに

話しこんでおりました

暫らくしてからアカネールおばさんが戻ってくるとすぐに自動車に移動して

まずは別荘へ寄り二人を降ろしそれから両親が送って頂く事になっており

自動車はライトを照らしながら暗闇に消えて行きました




                                 ・・・つづく

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