30年以上前、祖母は時々第2次世界大戦当時の話をする時がありました。
畑を持っていたからでしょうか?「食べ物に困った」という話は出てこなかったと思います。
非常に辛かった出来事は
「祖父は身体が弱く兵隊になれなかった。その影響で近所からひどいいじめを受けた」
石を投げられることが多かったそうです。
この話は何度も聞かされました。
相当つらい体験だったと思います。
自分の家族は戦地に赴き帰らぬ人となる中、私の祖父は戦争にもいかず普通に生活している。
やるせない気持ちが、祖父へのいじめに発展したのかな?
家族を戦争へ送り出したくない。
でも、周りの人たちが戦争に行くならば、こちらの家族もだれか行かないといじめの対象になってしまう。
今考えると、不幸の連鎖…
家は長崎県の郊外でしたが、原爆の話は全く出ませんでした。
当時の私は「思い出したくない出来事だったのかな?」と気遣い、話しかけることはしませんでしたが、一度だけ勇気を振り絞って聞いてみると、案外あっさりと話してくれました。
当時は畑で作業をしていた。
突然空が光った。
その数秒後、大きな音が聞こえた。
その時「原爆」ではないかと悟った。
この話を聞いて私が驚いたのは、
当時祖母は原爆投下地点から約25㎞の位置に居ましたが、遠くても音は聞こえている。
それだけ爆発音が大きかったんだと思います。
また、大きな爆発音等で原爆だと気づいた点。
数日前に広島に投下された原爆の話を、新聞・ラジオなどですでに情報を得ている。
情報は長崎の郊外まで、しっかり届いていたようです。
これらの戦争体験の話を聞かされ、戦争は体験したくないと思う。
では、戦争反対でしょうか?
私は、平和な世界に賛成です。
今日も平和に過ごせることに感謝しています。
私たちが平和に過ごせるために、日夜頑張ってくださる方々に感謝しています。