2024年3月に公立高校教員を退職して、4月から私立大学(短大)の専任教員に転職しました。

 

自分が学び実践し研究したことを、大学の教職課程にて教員を目指す学生たちに還元したかったからです。

 

博士号を取得し、その後研究も続ける中で、現在山積する教育課題を、教育相談や学校臨床心理学の理論を活用することで解決、改善できると思ったからです。

 

そして、それを未来の教員たちに伝えたかったからです。

 

いじめ対応1つとっても、本人が苦痛を訴えたらいじめだとして対応すれば、それ以上悪化しないということに、未だ多くの現職の先生たちが気づいていません。

 

保護者対応にもコツがあります。保護者との協力は絶対必要で、モンスターペアレントなんて言葉そのものが、あってはならないと思います。

 

多様化する児童生徒に要領よく対応するコツが教育相談の理論の中にたくさんあります。

 

 

ただ、大学のポストに就くのも簡単ではありません。

 

各大学が教員公募をしており、そうした情報を集めた専用サイトがあるのですが、その中から自分の研究や経験にあった公募を選び、書類を出します。地域や場所にこだわっていては、採用されないと思っていたので、北海道から沖縄まで応募しました。

 

しかし、そのうち書類選考を通って、2次試験の面接や模擬授業にたどり着くのはごくわずか。実際に採用までたどり着くことは非常に厳しい状況です。

 

どの大学公募も1名の募集に対して何十人何百人も応募があるようです。

 

私は大学公募の教育相談や生徒指導、特別支援教育担当教員の募集に応募をしたのですが、その場合、次のことが有利になったと思います。

 

博士号を取得していること、学校現場での多様な教育経験があること、指導主事や学校管理職経験があること、心理師資格を持ち心理相談もできること、支援学校の勤務歴があること、大学の非常勤講師の経験があること。

 

夢がかなって大学の教員になれたので、今は養護教諭や幼稚園教諭を目指している学生たちに、子どもたちの心理を踏まえた対応について、授業で伝えてます。

 

また、教育採用試験の講座も担当して、採用試験の合格にための指導を行ってます。

 

さらに短大ですが、専攻科があり、学士の資格をとるために修了研究(卒論)の指導で研究指導もしています。

 

能力とやる気のある養護教諭や幼稚園教諭を育てていき、自分自身もさらに成長できたらと思います。