ニューヨーク編③ | my one and only days

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東京在住関西弁ペラペラのジャズボーカル講師が
2012年誕生した娘の成長を中心に、面白い日常や、はまっていることなど、楽しく書いてます。

マンハッタンでの2日目の夜。
タイムズスクエアにあるライブハウスでジョニーウィンターを聴いた。
ブルース好きならきっと誰でも知っている100万ドルのギターリストと言われたすごい人である。

お店はすでに満員で、熱気に包まれていた。
ずっと入ってみたい店だったからとても楽しみでした・・・

余談だけど、本当にニューヨークはどこも、公的な場所はぜーんぶ禁煙なのですよ!
だから外で、吸うかしかないのです。

私は、吸うための努力はちっとも苦にならない。
店入り口にどしんと立っている怖そうな、いかついスタッフのおじさんにも、
他のことは聞けなくても、タバコが吸いたいの、どうしたらいい?と頼むのはまったく平気です。
手にハンコ押してもらって、晴れて外でスパーと吸ってきました。

だって休憩時間が長すぎ。こういう有名人のライブで、前座と本ライブとのあいだが1時間もあるって?
じらせ過ぎでない??

さてジョニーウィンターのバンドの演奏は・・・ものすごいドライブ感というか、これはすごい気持ちのいいビートだなぁと思って聴いていました。
彼は、ちょっとおじいさん風で、まだ60代前半ということですが、それにしては少し老けてる。
でも演奏は最高でした。特に、声なんか、昔のCDとぜんぜん変わらない。
客層は、やはり、だいぶ上のおじさんが多かったです。

場所を変えて、ステージを正面から見える立ち見の席にひとり移動して見ていたら、
となりの白人のおじさんが、「君、ジョニーウィンターなんて知ってるの?ほんとに?彼はもう古いよ。君は若いでしょう?ジョニーウィンターなんか知らないでしょ?」
とおしゃべりしてくれました。ジョニーウィンターを聴くには若いといわれて、ちょっといい気分。
ただそのあとに、誘われましたが、同行人がいることを告げると、わかった、トラブルになりたくないから、と聞き分けの良いおじさんでした(笑)

図らずも私のボディーガードとして役に立った同行人は、ライブ後、持参したCDにサインしてもらうべく、控え室の前の、長い長い列に並ぶことに。
再び私は、ライブの余韻に浸りつつ、通行人を眺めながら、夜のタイムズスクエアで、ひとりぼーっとたばこを吸っていたのでした。