この記事は多分次の方のまとめをアレンジしたものです。
森友文書変造罪で話題の麻生は:
2013に米国のシンクタンク(日本からいかに富を搾り取るか研究している)で
日本の全水道を民営化すると宣言。
その麻生とヴェオリアの微妙な関係を以下に書きます。
1「麻生セメント」
麻生セメントの会長麻生泰=麻生太郎の弟
ウィキペディア「麻生セメント」では社長と記載されているが、
https://www.asahi.com/articles/ASK5B31DWK5BTIPE003.html
(2017.5.10付)では「会長」とされている。
上記記事は麻生泰が九州経済連合会の会長3期目も務めるというもの。
麻生泰は九電出身以外の初の会長だそうだ。
麻生セメントは:
市場情報 非上場
本社所在地 福岡市早良区百道浜2-4-27 AIビル
設立 2001年(平成13年)8月1日
業種 ガラス・土石製品
事業内容 セメント製造・販売、石灰石の採掘・販売、砕石の製造・販売、
建設資材・機械の販売など
代表者 代表取締役社長 麻生泰
資本金 1億円
売上高 150億円(2011年度)
従業員数 193名(2011年12月末現在)
主要株主 株式会社麻生 95%、ラファージュ社 5% (2012年3月30日現在)
同社の沿革
1934年(昭和9年)3月 - 産業セメント鉄道田川工場操業開始。
1954年(昭和29年) - 産業セメント鉄道と麻生鉱業が合併し、麻生産業株式会社に社名変更。
1955年(昭和30年) - 田川工場でフライアッシュセメントの製造開始
1964年(昭和39年)6月 - 麻生産業苅田工場操業開始。
1966年(昭和41年)6月 - 麻生産業より苅田工場を分離し苅田セメント株式会社を設立。
1966年(昭和41年)11月4日 - 麻生産業のセメント部門が独立し、麻生セメント株式会社発足。
1972年(昭和47年) - 苅田工場3号キルン稼動。
1977年(昭和52年) - 田川工場5号キルン稼動。
2001年(平成13年)7月1日 - 麻生セメントが株式会社麻生に社名変更。
2001年(平成13年)8月1日 - 麻生のセメント部門が独立し、麻生セメント株式会社発足。
2001年(平成13年)9月27日 - ラファージュ社資本参加。
2004年(平成16年)4月1日 - 三井鉱山セメントの土地・鉱山を継承。
2004年(平成16年)11月1日 - 麻生ラファージュセメント株式会社に社名変更。
2013年(平成25年)1月1日 - ラファージュ社との系列関係を見直し、麻生セメント株式会社に社名変更。
※ 麻生のCSISでの発言はこの2013年の4月19日
2 水道事業は巨大
水道というと蛇口と出てくる水しか連想しない方も多いのではないだろうか。
だが水道は実は巨大な―建設・金属関連企業にとって巨大なもうけ口。
水道がいきわたっていない国に進出したり・・・
いきわたっている国は国で、管や汚水処理etc.の施設が老朽化しているので
その補修や、とくに改築は大工事。
事業規模を電力と比較してみると―
売り上げ高(自治体の事業ないし公益事業の場合は決算額という語になる)(単位億円)
電力 194377
上水道(含簡水) 39917
下水道 55208
水道(上下合計) 95125
職員数(単位 人)
電力 165924
水道(上下合計) 73481
※ 電力に次ぐ規模!
参考
浜松市
水道コンセッションを全国初で締約(下水道のみ)。
コンセッションとは、施設の所有権は国や自治体に残し、
運営権だけを民間企業に売却(通常20年ぐらいの長期にわたって。)する
“民間活力”利用手法とされる。
浜松は下水道施設運営(向こう20年)権を売って25億円の代金をゲット。
しかし運営権を売ったわけなので、今後下水道料金は浜松市には入らない。
しかもこの25億円は老朽化している施設の改築はもちろん補修にも
使われず、従来の国等からの借金の返済に充てられてしまう。
しかも浜松下水道改築費用は250億円かかると
見積もられているが、その90%は浜松市が負担するという契約!
さて浜松市の人口は:
HPによると「平成17年7月1日、天竜川・浜名湖地域12市町村の合併により 、
人口は80万人を超え、静岡県第1位」
非常に単純な計算だが
日本の人口約1億2000万人を80万で割ると、約150。
これから日本全体の下水道改築にかかる費用をこの数字を使って
概算してみると
250億円×150=3兆7500万円
原発1基建てるのに約4000万円と言われているので
原発に喩えると9基分・・・
(しかも浜松の250億円という数字は主に下水処理場に関する。
上下水道設備の改築費用の、約70%は管に関する。
よって管の改築まで含めると250億円ではとても足りない。
この点は措くとして―250億円という数字をそのまま使うとしても・・)
以上は下水道に関しての試算なので上下合わせるとその倍以上という
すさまじく大きな”市場”。
なお大きなセメント会社は30社あるが、
いまのところ麻生セメントはそのうち半分より下の規模。
[http://www.jcassoc.or.jp/cement/1jpn/jc.html]
浜松下水道コンセッション受託企業は、ウォーター・シンフォニーという企業グループで、
その中に3大水メジャーの一つ、ヴェオリアが入っている。
コンセッションをかちとっておくと、コンセッションをしてない自治体が
上下水道関連工事をするときは、
一応入札になるだろうが(談合とかいろいろあるにしても)
コンセッションをかちとっておくと、
自分自身、または子会社に、確実に工事をできるorさせることができ、しかも
浜松での様な契約だと、その費用の90%は税金から支払を受けられる。
3 麻生とヴェオリアの微妙な関係
1)上記のように麻生セメントと提携関係にあるラファルジュは
ロスチャイルド系銀行で資金調達
http://www.lafarge.com/en/lafarge-mandates-rothschild-cie-banque-implement-a-liquidity-contract
2)ヴェオリアはロスチャイルドが設立
ウィキペディア 「ロスチャイルド」「概要」の一部:
「ロンドン家とパリ家は現在まで残っている。両家は日露戦争のころ日本政府へ巨額を
貸し付けた歴史をもつが、それでさえ普仏戦争の賠償シンジケートに比べると彼らの仕事
では小さい方である[7]。とはいえ、ロンドン家のシンジケートは関東大震災後の復興融資
を通して日本経済に深く浸透した[注釈 3]。また、両家はそれぞれイングランド銀行とフラ
ンス銀行に対して一定の影響力をもった。加えて、ロンドン家はベンジャミン・ディズレーリ
内閣のときにスエズ運河買収のため400万ポンドを年利3.5%満期36年で貸しつけたり、国
家事業であるケーブル・アンド・ワイヤレスの経営に助言したりした。パリ家は総合水道
会社(現ヴィヴェンディ、ヴェオリア・エンバイロメント)を設立し5千株を引受けて大株
主となっ たり」
3)再整理すると
ⅰ ロスチャイルドを媒介として
ラファルジュとヴェオリアは関連
ⅱ ラファルジュは麻生セメントと提携関係
ⅲ ⅰ・ⅱから 麻生はヴェオリアと財布共同体であると推測される。
水道コンセッションを推進しているのは
内閣府の産業競争力会議に入り込んでいる竹中で、
表向き財務大臣麻生ではないけれども、
限りなく利益相反に近い感じです。