以下いただいたメールの転載:
いわき市沖沿岸のシラウオ、コウナゴ漁が3月に開始されるそうです。ストロンチウム汚染の危険があります!
◯ 今、福島原発敷地内汚染水のストロンチウム濃度が日毎に
上がってきています。
以下ストロンチウム等β線放出放射能の
1リットル当たりベクレル濃度です。
9日:220万、
13日:240万、
17日:270万、
21日:310万
(昨年9月には40万)
この井戸は2号機の海側、海まで40mあります。
海に漏れ出ている可能性は大きいものと考えるのが自然です。
◯ いわき沿岸試験操業決定 シラウオ、コウナゴ漁で開始
25日の福島民友:海域の図がありますのでご覧ください。
http://www.minyu-net.com/news/topic/140125/topic1.html
県漁連(野崎哲会長)は24日、いわき市で県下漁協組合長会を開き、
3月から震災後初めてとなるいわき沿岸の試験操業をイシカワシラウオ、
コウナゴを対象に開始することを決めた。
いわき沿岸の試験操業は、海岸から約10キロまでの海域で行い、
いわき市漁協、小名浜機船底曳網漁協が出漁する。
シラウオは刺し網漁、コウナゴは船引き網漁で行われる。
いずれの魚種も開始前に放射性物質の重点検査を実施する。
いわき沖の試験操業はこれまで、水深が135メートル以上となる
沖合海域で底引き網漁を行ってきた。沿岸海域については昨年9月の
開始が東京電力福島第1原発の汚染水問題を受けて見送られていた。
野崎会長は「いわきの沖合だけでなく沿岸部でも試験操業が始まり、
参加できる漁船が増える。(いわきの漁業の再生に)大きな一歩」
と期待を示した。
◯ 魚のストロンチウム90濃度は測定していない、食品基準はない:
関係機関の回答(電話で問合せ)
福島県水産課:「県としてはストロンチウムの測定はしていない、
セシウムの測定で間に合わせている。」
“違った元素同士の割合が決まっており、
セシウムでストロンチウム濃度がわかることはありえないと”
との反論には答えず。
「ストロンチウムの分析は農水省でやっているのではないか。」
とのことであった。
農水省:「ストロンチウムとセシウムの割合がわかっているので
セシウム基準がありそれで対応している。」
“同位体ならわかるが土壌吸着など性質の違った元素の割合が
一定であるとは言えないのではないか”と問うと、それには答えず。
「ストロンチウムの測定は時間がかかるのでしていない。」
“現にストロンチウムを含む汚染水が1リットルあたり300万ベクレルも
含まれているものが海洋へ出ている可能性がある、以前と状況が
異なってきている。分析しそれを公開し、
試験操業を決めるべきではないか”と意見する。
「操業するかしないかの許認可権はない。
内閣府の食品安全委員会に問い合わせてみてはどうか。
消費者からこのような電話があったことは伝える。」
食品安全委員会:「水産庁でストロンチウムの検査を行っていると思う。」
“水産庁に問合せたところ行っていません”と話す。
「食品の基準を設けてあり、セシウムにストロンチウムの危険も
含めて評価し基準値を定めている。ストロンチウムの食品基準は
決めていない。」
“高濃度の汚染水の海洋流出が考えられる。状況は以前と
変わってきている、小魚類にストロンチウムが含まれる危険性がある。
操業の可否を含めて国民を守る立場で早急に委員会として検討すべき
ではないか”と苦言を述べる。
「操業の許認可権はないが、内容を記録し伝えたい。原子力災害
対策本部に問い合わせてみてはどうか。」
*「セシウムの基準にストロンチウムのリスクが配慮され設定されている
から問題ない」とどの機関も最初に答えていました。
「セシウムとストロンチウムの濃度割合が一定しているからだ」
という理由です。
これに対して異なる元素同士そのような理屈は成り立たない、
科学的データを示してほしいと言うと反論できず黙ってしまいました。
そして他の機関を紹介するという有り様でした。
魚のセシウム濃度を調べ100ベクレル/kg以上が1地点だけであれば
操業自粛、複数地点であれば出荷制限という国の指示により
漁協がそれに従い決めているようです。
ストロンチウム90については国の指針が決められていないことが
わかりました。
◯ ストロンチウム90は一旦体に取り込まれるとほとんど出ていかず、
危険です。
食の安全が著しくおびやかされます。以下の提言をします。
・福島周辺(茨城、宮城も)海域の魚類(コウナゴ、シラス、シラウオ等)
のストロンチウム90の濃度を調べ公表すること。
・ストロンチウム90の体内残留性(体内半減期18年)と
危険性(骨に濃縮)を考え厳しい濃度規制値を設定すること。
・ストロンチウム90のプランクトンから小魚、中大魚まで食物連鎖
による濃縮を調査し公開すること。
以上を行うまでは、試験操業や魚の流通をさせないこと。
休漁中の漁業者への保障を十分に行うこと。
*みなさんからも、各関係機関へ電話・メール・ファックスをお願いします。
新聞などへの投稿もお願いします。
質問主意書を堤出していただくことも考えています。
みなさんの声が多いと、まずは操業にストップをかけることができます。
一言お願いします。
福島県 農林水産部 水産課 024-521-7374 FAX024-521-7940
農水省 消費者相談 03-3591-6529 FAX03-5512-7651
ネット相談は
https://www.contact.maff.go.jp/maff/form/a17f.html
内閣府食品安全委員会 03-6234-1177
*「汚染水漏洩と水産物の安全性について」水産庁: 国のストロンチウムに対する考え方が出ています。
http://www.jfa.maff.go.jp/j/koho/saigai/