また「オーストリア経済学派の人たちが言っていること」

http://austrianeconomics.blog.fc2.com/blog-category-1.html

さんから転載させていただきます。

 上記ブログは、申し遅れましたが「日本や世界や宇宙の動向」

さんで知りました。

 上記ブログによると、ロン・ポールは、大統領候補として、

どこへ行っても人気ロック・シンガーと同じくらい人を集めていたそうです。

 けれども日本の報道では名を聞きませんでしたね。

 以下を読んでみると、“Occupy Wall Street”はある日突然

湧き上がったのではなく、非常に深刻な生活苦と、その原因が

何かについての理論的根拠の存在が要因なのだとわかります。

 アメリカの貧困!それを何とかミクスは日本にも作り出そうと

しているのです。

 ↓ここから転載 赤字=katsuko


私たちの敵、中央銀行(FRB)

ロン・ポール

下院予算委員会で金融業務通貨政策と物価上昇について議論する前に、2011年3月17日

現在、一般のアメリカ人にとって物価の上昇以上に重要なトピックはおそ

らくないでしょう。食べ物、ガソリン、洋服など、生活費が大いに上がって

います。失業率が高い中で、物価の上昇は一般のアメリカの家庭を苦境

に陥れています。私たちは通常、口語的に物価の上昇を”インフレ”と表

現していますが、インフレの本当の定義は、通貨の供給が増えるという

ことです。そして、通貨の供給が増加すれば、物の値段が上がるのです。

歴史上ずっと、インフレとは通貨によって引き起こされる現象なのです。

そしてインフレの持つ破壊的な力は、古くはローマ帝国から、ワイマールドイツ、そして近年のジンバブエといった数々の社会を崩壊させてきました
[ワイマールドイツとは、ナチスの前の政権のことです。つまり

その崩壊の後ナチスが登場したのです=katsuko]


一番最近の物価の上昇は中央銀行の量的緩和計画が原因だというのが

私の見解です。この計画は量的緩和2(QE2)と呼ばれ、

8ヶ月で9千億ドルのアメリカ国債を買うというものです。

大体、毎月1千億ドルの新しく作り出されたお金が、

過去数年の金融危機から完全に回復していない市場に流れ込んでくる

のです。銀行は帳簿上で数十億ドルを

価値が下がってしまったモーゲージ証券(住宅ローンで保障された証券)で

持っています。それらの証券は、もし時価で評価されれば、

数え切れないほど多くの銀行を破産に追い込むものです。

神経質になっているこれらの銀行はお金を貸すことに消極的です。

なので代わりに1兆ドル以上の準備金を中央銀行と一緒に持っています。

そうなると、中央銀行が作った新しいお金が商品市場に流れるのは

当然のことです。[刷られた紙幣が設備投資などには行かないという

意味でしょうか?=katsuko]

昨年、綿の価格は170%上がりました。原油は40%以上上がり、

主食とされる沢山のカテゴリーのものの価格が

数十パーセント上昇しています。これは、食べ物、洋服、ガソリンの値段が

これからどんどん上がっていくことを意味しています。多くのアメリカの

一般家庭は毎月の家計のやりくりに苦労していますが、

彼らは上昇する物価にさらされ、やがて望まない取引をしなくては

ならないようになります。(訳者コメント:望まない取引とは、

例えば、家を売って賃貸アパートに引っ越すなど)物価の上昇は、

消費者にステーキの代わりにひき肉を買わせ、ミルクの代わりに

水道水を飲ませ[ミルクがいいとも思いませんが=katsuko]、

新鮮な野菜の代わりに缶詰の野菜を選ばせることになります。

それでも食べ物をテーブルに乗せ、暖房費を支払わなくてはならないので、人々は生地が擦り切れるまで洋服を着るようになるでしょう。

この新しい質素倹約な暮らしはいいことだと言う人たちもいますが、

質素倹約な暮らしは自由な選択の元で選ばれるのであれば美徳ですが、

中央銀行の破滅的な通貨政策によって国民に強制された場合には美徳でもなんでもありません。

中央銀行は、量的緩和で株式市場が上がったので、その手柄を

自分達のものにしていますが、食べ物価格と商品価格の上昇に対しては

自分たちの責任ではないという態度です。エコノミストでさえ、

殆どの者は、インフレが通貨によって引き起こされる現象だということを

理解していません。通貨の供給が増えれば、より多くのお金が

同じ量の物を追いかけ、価格が上がるのです。価格の上昇の要因と

なるものには他に、飢饉、洪水、不安定な世界情勢などがありますが、

それらが物の価格に与える影響は短期的なものであり、

長期に渡って価格が上昇したままになるということはありません。

物価上昇の原因を、需要が増加したから、天候が悪いから、

エネルギーの供給先行きが不安定だから、といい続け、

通貨政策の影響について一切触れないのは責任逃れ以外の

なにものでもありません。今までの歴史の中で、数々の政府が

物価の上昇について、自分たちが行っている

インフレを誘発する通貨政策には一切触れず、

悪天候、投機筋、などなど他に沢山の事柄のせいにしてきました。

実に、沢山の種類の暴君たちが、自分の国の通貨の価値を下げて

来ましたが、その結果人々にもたらされた苦しみに対して責任を

否定してきました。

選挙で人々から選ばれたわけでもないのに、中央銀行で政策を

作っているあの人たちもインフレの影響を一番感じない人たちです。

というより、彼らはインフレによって得をするのです。

政府全体も得をします。インフレは物価の上昇を引き起こしますが、

これらの新しく作り出されたお金を最初に受け取る人たち、

公務員、請負業者、そして銀行員たちは、

物価が上昇する前にそのお金を使ってしまうことが出来ます。

(訳者のコメント:例えば値段が上がる前にそのお金で株式市場に

投資したり、貴金属に投資したりすることが出来ます。)しかし

そのほかの階層構造の下にいる人たちのところにそのお金が到達する

ころには、物価は上がってしまっています。ドルの購買力を落とすことで、

中央銀行の通貨政策は、向こう見ずに借金することや、先のことを

考えずに消費するようを奨励し、貯蓄している人たちにも

損害を与えます。勤勉と倹約に罰が与えられるので、

当然人々はより消費を増やし、借金を増やし、貯蓄を減らします。

色々言いましたが、そもそも急速に価値が下がり続けているドルを

貯金したって損をするだけですよね?

経済に一番影響力を持っている中央銀行の政策立案者たちですが、

自分たちの政策がどのような影響を与えるかということを

多分一番理解していないのが彼ら自身です。2008年の半ばに、

多くの人たちは自分たちが深刻な経済危機の真っ只中にいることを

理解していたにも関わらず。

バーナンキ議長[FRBの。もうすぐ退任。=katsuko ]と

FOMCの他のメンバーの人たちは、

経済が回復して2009年にかけて成長し続けると確信していました。

彼の前のグリーンスパン議長は拡大する住宅バブルが頂点に達した時でも

その重要性を軽視したことで有名です。

ということは、中央銀行の中で一番頭のいい人たちであっても

集中管理された経済の計画を、

間違いなく立てて成功させることが不可能であるということになります。

Friedrich von Hayekがノーベル賞受賞の挨拶で言いました:

"The recognition of the insuperable limits to his knowledge ought indeed to teach the student of society a lesson of humility which should guard him against becoming an accomplice in men's fatal striving to control society – a striving which makes him not only a tyrant over his fellows, but which may well make him the destroyer of a civilization which no brain has designed but which has grown from the free efforts of millions of individuals."

「何かについて解決出来ないとなると、彼の知識がそこまでだ

ということになります。しかし実際にはそういう時こそ社会の生徒として

謙虚さを自分自身に言い聞かせるべきです。謙虚な心は社会を

コントロールすることを目指ざそうとする人間の闘争心の共犯者となること

から自身を守ってくれます。その闘争心は彼を自身の部下だけに対する

暴君にするだけでなく、誰か一人の知能によって設計されたものではない、

何十万という個人の自由な努力によって作られた文明の破壊者

としてしまう可能性もあるのです。」

 
  中央銀行=日本銀行に、“異次元”なほど大量に紙幣を刷らせ

(実際は印字がほとんど?)、それで株を上げ(とういうか

上がる前に大量に買い)、物価が上がると経済が回復したと

自画自賛している政治家!=katsuko


2011年3月18日

lewrockwell.com